幹事クリタのコーカイ日誌2015 |
5月26日 ● 錦織に続く日本男子。 今回の全仏オープンには日本男子選手が5人本戦に出場しました。これは1967年に7人が出場して以来48年ぶりの快挙だそうです。4大大会を通してみても1973年のウィンブルドンに5人出場して以来。いかにすごいことかがわかります。長年テニス観戦をしてきた僕ですら、覚えていないほどの出来事。素晴らしいことです。 松岡修造が引退してから錦織が出てくる前までの日本男子の低迷ぶりは、もう本当に酷いものでした。ランキングトップ100に入るような選手も全く現れず、ごくたまにグランドスラムに出場しても本当に「参加することに意義がある」というレベル。日本人を応援するということはイコール女子選手を応援するということであって、男子は世界のトッププレーヤーの技を堪能するものでした。 だから錦織という天才が現れたことが、どれほど日本男子の刺激になりレベルを引き上げたかわかろうというものです。それまで日本人では体格が違いすぎて世界のトップと渡り合うことなど無理だと思われていました。それが身長180センチに満たない錦織がトップ5に入れるのですから、トップ10は無理でもトップ50くらいならできるのではないかと思えるようになりました。 特に今回本戦に入ったダニエル太郎と西岡良仁は日本男子期待の若手です。まだ100位台ですが、彼らがこの1年くらいの間に100位を突破してツアーレベルで戦えるようになってくれば、日本男子のレベルは一気に上がってきます。そうなれば錦織をエースにしたデ杯でも間違いなく世界の強豪国と互角に戦えるようになります。 錦織以外の4選手はシード選手と1回戦で当たってしまい、全員が玉砕してしまいましたが、毎回グランドスラムに出られるようになればチャンスもそのうちきっと巡ってきます。錦織はこれから数年が実力のピークでしょう。その間に後進が育って錦織がから引継いだテニスの灯を消さないようにしてもらいたいものです。 |