幹事クリタのコーカイ日誌2015

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4月17日 ● 自宅で死ぬという幸せ。

 キンキンこと愛川欽也が亡くなりました。僕が若い頃から人気のタレントであり俳優、司会者。「なるほど・ザ・ワールド」は毎週火曜日に見ていました。残念なことではありますが、80歳という年齢、これまでの実績、夫人との仲の良さなどを考えれば、恐らくとても幸福な人生だったのだろうなと思います。

 何より「羨ましい」と思ったのは、キンキンが自宅で亡くなったことです。癌に侵されていたそうですが、普通は病院に入院して治療を受けて、そのまま病院のベッドで亡くなるというのがほとんどのケースでしょう。延命治療を断って痛みだけを極力抑えてもらって、それで自分の好きなところを選んで死ぬというケースはまだまだ稀だろうと思います。

 キンキンの場合は容態が悪化するギリギリまで仕事を続け、そしていよいよとなってから自宅に治療設備を整えて、そのまま家族に見守られながら「在宅死」を迎えたそうで、これは「理想の逝き方」のひとつではないかと思います。

 僕の父親はグループホームに入所して1ヶ月で死にましたが、大好きな中日が日本シリーズを戦っているのをテレビで見ながら、そのまま眠るように死んだらしいです。それはそれで良い最期の迎え方だったのではないかと思いますが、残念なのは家族の誰もその間際に立ち会えなかったこと。連絡を受けて駆けつけても全く間に合いませんでした。

 静かに、好きな場所で、家族に見守られながら最期の時を迎えることができるのは、多分とても幸せな人生の締めくくり方だと思います。僕も残り人生が20年か30年。そろそろその時を意識しながらこれから生きていこうかと考えています。


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