幹事クリタのコーカイ日誌2015

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3月11日 ● 4年は早かったのか?

 震災から4年が経ちました。まだついこの間のような気もするし、随分前のことのような気もします。まだまだ被災地は大変でしょうし、これからも手を差し伸べていかなければならないと思いますが、世の中はどんどん流れていきますから、ついつい最新の出来事に注意を奪われてしまうことも多いので、気をつけなければいけないなと感じています。

 人は過ぎ去った歳月を振り返る時は大抵「早かった」と思いますが、それは振り返っている時点から見ているから感じることであって、その時間の中にいる時には決して早いばかりではありません。辛く苦しい時間は誰だってむしろ長く感じるものです。そして辛く苦しい時間が永遠に続くかのように感じている人は、どんどん絶望していきますし、自分の状況を冷静に客観的に見ることなんてできません。だから苦しんでいる人を励ますのは決して簡単ではないのです。

 苦しい時は今だけを見ることだ、という話もあります。先を見ると余計に辛くなってしまうから、目の前だけを見て必死にもがいていると、いつの間にかふっとその苦しい状況から脱出できているんだそうです。逆に目の前だけ見ていると苦しすぎるから、俯瞰して先を見れば持ちこたえられるという話もあります。どちらが良いのかは状況次第ですし、本人の個性によっても違うのかも知れません。

 ただ絶望して自暴自棄になっても決していい結果は生まれません。被災者だけではなく、年間3万人も自殺者が出るほど、日本には苦しんでいる人がたくさんいます。そんな人たちが少しでも救われることを願っています。改めて3月11日に思ったことです。


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