幹事クリタのコーカイ日誌2015

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1月26日 ● 次こそ錦織の正念場。

 毎日のように全豪の話題で申し訳ありません。特にグランドスラムとなるとテニスの話に偏りがちなんですが、それは今に始まったことではないのは以前からの読者の方ならご存知でしょう。ただ昔はテニスの話を書くとアクセス数がガクッと減ったのに、今では錦織の話題ならアクセスが増えるというのが変わってきたところで、それだけテニスというよりは錦織への注目度が大きく上がったのを実感できます。

 さて、錦織の実力を試す試金石とも言うべき実力者フェレールとの4回戦は錦織の完勝で終わりました。かつて世界3位までいったフェレールと錦織は因縁浅からぬ相手。錦織が世界に衝撃を与えた2008年全米以来、幾度も節目の試合で対戦してきています。昨年4連勝するなど通算では錦織が勝ち越しているのですから相性は悪くないのですが、粘るフェレール相手にいつもがっぷり四つの激しい試合を繰り広げてきました。

 今日の試合はフェレールが足の爪を痛めていて動きがいつもより鈍かったとこともありましたが、錦織のギアが2週目に入って一段と上がったのも感じられました。守備力では大差なくても攻撃力で遥かに錦織が優っていたので、それがそのまま錦織のストレート勝ちという結果に結びつきました。この試合内容を見る限りでは、錦織のレベルはジョコビッチ、フェデラー、ナダルの3強と同じランク。十分に優勝を狙うに相応しいと思います。

 そしていよいよ次は準々決勝のバブリンカ戦です。前にも書いたように錦織にとってここが一番ポイントになる試合です。世界4位のバブリンカは昨年の覇者。と言うことは、優勝してようやく昨年のポイントを守れるわけで、錦織に負けてベスト8止まりではポイントを大きく失います。逆に昨年4回戦で負けた5位錦織はここで勝てばポイントをグッと伸ばせるわけで、何としても勝ってランキングを逆転し4強入りを目指したいところです。

 4位になれば今後の大会でのドローがぐっと楽になります。ドローが楽になれば体力を温存して勝ち上がれるようになるので、ますます優勝へのチャンスが広がります。いまの錦織の実力で本当に100%出さないと勝てない格上というのは上記の3強だけ。グランドスラムで第4シードに入ればこのうち2人を倒せば優勝できますが、第5シードでは3人とも倒さないといけない場合も生じてきます。

 今大会、優勝できなくても、ジョコビッチに負けて4強どまりでも成果は十分です。でもベスト8で終わったら半歩前進に過ぎません。まさに正念場となる勝負の準々決勝です。


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