幹事クリタのコーカイ日誌2014

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12月25日 ● 恋人たちのクリスマスの終焉。

 クリスマスです。昨夜のイヴには名古屋の都心でも仲良さげなカップルが目につきました。なんだこの野郎、と思わなくもなかったですが、若い頃ほど腹が立たなくなったのは、さすがに心の狭い僕も大人になったということなのかも。そもそも昔に比べればそういうクリスマスディナーを食べに行くような若いカップル自体が減っているという話もあるようです。

 90年代がクリスマスバブルのピークだったと思うのですが、あの頃の若者はクリスマスに「ぼっち」であることに強い恐怖感を抱いていました。クリスマス前に大して好きでもない相手とくっつく女性が多く、冬が終わると別れるというカップルがやたらといました。また相手がいたらいたで、高級レストランと高級ホテルと高価なプレゼントが必要で、それはそれでまた大変なイベントでした。

 ところが今どきの若者に話を聞くと、そんな強迫観念はありません。ひとりでも平気だし、同性の友達と食事でも楽しいし、カップルも外出せずに「おうちクリスマス」で済ませているようです。これは大変に良いことというか、世の中がまともになったなと思います。あの頃は狂っていました。

 ちなみにクリスマスが「恋人たちのクリスマス」になったのはバブル期のことです。火をつけたのはJR東海の「クリスマス・エクスプレス」キャンペーンでしょう。それ以前のクリスマスというのは家族で過ごすのが中心で、あとはクリスマスを名目にした宴会をしているくらいのものでした。恋人とホテルで過ごさなければダメという「性夜」になった歴史は実は浅いのです。

 ちなみに昨夜の僕はいつものようにテニスでした。クリスマスとは一切関係なく、ごく普通にテニスをしました。今後はますますそういう「普通の日」として過ごす人も増えてくることでしょう。それで良いと個人的には思っていますが、クリスマス関連の売り上げが落ちると景気が悪くなるし、少子化対策にも悪い影響が出そうなのがちょっと日本全体として見た場合の懸念材料でしょうか。


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