幹事クリタのコーカイ日誌2014

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12月11日 ● 松岡修造がCM契約1位に。

 『2014タレントCM起用社数ランキング』によると、年間のCM起用社数の1位は男性が櫻井翔と松岡修造の11社、女性がローラの14社だったそうです。確かによくテレビで見かける顔ぶれです。以下、男性では相葉雅紀、阿部寛、本田圭佑、大野智、岡田准一、木村拓哉、西島秀俊、二宮和也、向井理と続き、女性は有村架純、上戸彩、大島優子、桐谷美玲、島崎遥香、堀北真希、武井咲、渡辺麻友ということらしいです。嵐とAKB48のメンバーが多いですが、彼らについては、グループでの契約も含まれているでしょうから、より上位にくる可能性は高くなりそうです。

 このメンバーを見渡しても松岡修造の人気ぶりは少々異常です。アイドルや若手俳優が上位にくるのはわかります。基本的に広告というのは若い層を狙っていきますから、その世代の支持が高いタレントを起用することになりがちです。またタレントの事務所側も若手を売り出すためにも積極的に露出を図りたいので、比較的リーズナブルな金額でどんどん出演させます。

 松岡修造の場合はそれほど広告に出なければならない必要性を感じません。お金儲けが大好きとも思えないし、今さら知名度や認知度を上げる必要もありません。テニス協会の理事として強化本部副部長の責務を負っていますから、本来のテニスの仕事も忙しいでしょう。もちろんテニスの普及活動の一環としてマスコミへ積極的に出ているという側面もあるでしょうが、報道やバラエティならともかく、広告出演はやはり「求められている」からに尽きるような気がします。

 広告に起用する側からしたら、あの嫌味のない熱血キャラはわかりやすくて使いたくなるのだと思います。もともとは「王子様」系の人でした。背が高くてイケメンでお坊ちゃん育ちのスポーツマン。そのままならちょっと出来すぎで反感を買いかねないスペックですが、それをベースにしながらも、突き抜けたキャラクターで独自というか唯一無二の存在に成長しました。一見うざい熱血ぶりも、実績に裏打ちされているし、言うこともオリジナリティがあり人真似ではありません。それに実は腰が低くて謙虚なところも垣間見えて一定のラインを越えない抑制が効いているから安心して見ていられます。

 スポーツ選手からタレントに転身して成功したのは松岡以前では佐々木信也と坂東英二、ガッツ石松くらいでしたが、松岡以降は様々なジャンルのアスリートがタレントになり、それなりにニーズを満たしています。すっかりバラエティでは「アスリート枠」ができてしまった感がありますが、その中でもやはり松岡の存在は突き抜けています。

 松岡の高校時代から知っている古いテニスファンとしては、まさかこういう展開になるとは想像もできませんでしたが、日本のテニス界にとっては貴重な人材だけに、テレビに出過ぎて潰されないことを願うばかりです。


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