幹事クリタのコーカイ日誌2014

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12月1日 ● モチベーションの維持。

 長年テニスをしてきて、子どもの頃からテニスをしている人と、大人になってからテニスを始めた人とでは大きな隔たりがあることがわかっています。それは体で覚えたテニスか、頭で覚えたテニスかという違いでもあります。体で覚えた人は、ひたすら反復練習を繰り返してきていますから、考えずに反射的にボールを打っています。頭で覚えた人は練習量の不足を知識で埋めながらテニスをしています。どうしても瞬時の反応が遅れがちです。ショットに迷いが多いのです。ただし体で覚えた人と違って、常に状況を分析をしながらテニスをしていますから、意外と年齢を重ねてからも上達をしていきます。いわゆる「のびしろ」があるのです。

 だから練習量で築いたテニスと、理屈で作り上げたテニスは、少しずつその差を埋めながら、ある程度の年代で追いつき追い越していきます。シニア層では強い選手は社会人になってから始めた人が結構多いのです。それは体力的なこともありますが、やはりいつまでも上達できると思えることがモチベーションになっているからです。逆に言えば、子どもの頃からたくさん練習して強くなった人は、年をとって練習量が足りなくなった分だけ自信を失い、それゆえにモチベーションを維持するのも難しくなります。誰だって上達しないものを続けていくのは大変で、だったら何かを新しく始めた方が楽しいですから。

 うちのテニスサークルも30年近く続けていますから、過去に参加したメンバーのテニス歴もさまざまです。ジュニアの頃からトップレベルに近いところでやっていた人もいれば、全く初心者でサークルに飛び込んできた人もいます。そして長続きする人はテニス歴が「そこそこ」である人が多いのです。学生時代にやりきった感があると、先ほど書いたようにモチベーションの維持が難しいようですし、かと言って初心者は最初のうちこそ熱中しても、上達曲線の踊り場状態に陥るたびに自信とやる気を失ってしまいます。それほどテニスは奥深く、なかなか上達しない競技だからでしょう。結局、学生時代にもテニスはやってはいたけど、そこで満足しきったわけではない、というレベルの人が、社会人になってもコツコツと続けやすいようです。

 僕は幹事としてメンバーのモチベーションをなるべく維持できるようにアドバイスするのですが、やる気を失ってしまった人にはなかなか僕の言葉も届きません。それに僕は何事によらず一度始めたことは長続きするタイプなので、どうも簡単に興味をなくす人、飽きっぽい人って、いまひとつ理解できないんですよねぇ。なんで2年や3年でやめちゃうんだろう?費やした時間とお金がもったいないと思わないのかな?


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