幹事クリタのコーカイ日誌2014

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11月24日 ● 白鵬の大記録と期待の若手。

 大相撲九州場所、横綱白鵬が危なげなく優勝を飾りました。これで大鵬と並ぶ史上最多の32回目の優勝。このままなら来場所以降の記録更新も間違いないでしょう。この先、果たしてどこまで優勝回数を伸ばしていくことになるのか。僕は35回はこえて40回近くまではいけるのではないかと思っています。

 なにより白鵬の力が明らかに頭ひとつ抜けているという現実があります。同じ横綱とは言え、日馬富士、鶴竜とは実力の差がハッキリしています。稀勢の里も含めたこの3人が白鵬に続く存在ではありますが、みな取りこぼしが多いし浮き沈みが大きいので、安定感では歴代1位かもと思わせる白鵬相手に優勝をするのは簡単ではありません。ライバル不在の状況では白鵬が常に本命であり、年に3回の優勝をあと2年続ければ38回。その先は年齢との戦いと若手の台頭があるでしょうから厳しくなりそうです。

 白鵬は土俵上での態度や所作に少々問題はありますが、相撲に対する意識の高さは群を抜いていますし、故障の少なさも恵まれた体とともに節制の賜物でしょう。このあたりは先輩の朝青龍を見ていて、良いところを取り入れ、悪いところを排除する形で手本にしてきたのだろうと思います。そもそも朝青龍が全盛期の力をまだ残したままに強制的に角界から排除されたからこそ白鵬の独走が始まったわけで、もし朝青龍がもう2年頑張っていたら、ここまで白鵬が優勝回数を伸ばせたとは思えません。いろいろな意味で白鵬の大記録は朝青龍のお陰であると思います。

 ただこのままいつまでも白鵬が優勝を重ねていっても盛り上がりはありません。早く若手力士の台頭が欲しいところです。年齢的に期待できるのは21歳の逸ノ城を筆頭に、22歳の照の富士、千代鳳、大砂嵐、23歳の千代丸、24歳の高安、遠藤。中でも今場所新関脇で勝ち越した逸ノ城の大器ぶりにはやはり目を見張ります。相撲は本当に下手なのに、それでも勝ち越せるパワーは末恐ろしいものがあります。

 日本人力士では高安と遠藤が今場所目立ちましたが、最近の日本人力士はみんな大関に上がると満足してしまうような相撲を取るので、白鵬に負けない意識の高さをもって横綱を目指して欲しいと思います。


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