幹事クリタのコーカイ日誌2014

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11月20日 ● スポーツ観戦歴の古さ自慢。

 年齢を重ねてジジイが近くなってくると、いろいろと残念なことも多くなります。反面、良いことや楽しいことだってあります。そのひとつが「昔のことを知っている」こと。それも特にスポーツ観戦において、昔の試合や選手、プレーを見て知っているのは楽しいことです。いまの選手と比較したり、共通点を感じたり、昔の映像を見て思い出して改めて感動したりと、いろいろな楽しみ方が増えるのです。

 もちろん芝居や音楽だってそういう楽しみはありますが、もっとも「生もの」感が強いのがやはり「勝負」であるスポーツです。野球、サッカー、大相撲、テニス、柔道、体操、マラソン、バレーボール、バスケットボール、ラグビー、水泳。どれもスポーツはリアルタイムで見てこそ興奮も感動も大きくなります。逆に言えば「結果」がわかっていて見るスポーツは気の抜けたビールみたいなものです。

 そしていくら後になって知識を蓄えても、リアルタイムで見ていた人たちには結局かないません。僕は子どもの頃から「プロ野球の歴代ベストナイン」とか「最強力士は誰か」という企画ものが大好きだったのですが、自分が生まれる前、もしくは乳児だった頃のことはどうしたってわかりませんから、川上や杉下、栃錦や若乃花を出されても知らないのが本当に悔しかったものでした、って、そんなことを悔しがっている小学生ってどうなんだろうとは思いますが。

 それが今では若者が何だかんだ言っても「当時のプレーを見ていないのに何がわかる」とつい鼻で笑ってしまうイヤなオヤジになりました。プロ野球は1967年、巨人V3のシーズンから記録まで意識して見ていますから、金田や稲尾の現役時代も辛うじて知っています。相撲はもっと古く、1965年、4歳の時にはすでに大鵬の大ファンでした。幼稚園の頃には陸奥嵐とか明武谷、藤ノ川といったソップ型の力士を贔屓にしていました。初代貴ノ花や北の湖は入門した頃から相撲雑誌(父親が購読していました)で読んで知っていました。

 サッカーはメキシコ五輪で銅メダルを取った1968年から、テニスは1976年のコナーズとボルグの全米決勝あたりからハマりました。そしてオリンピックは1964年の東京五輪の記憶があり、1968年のメキシコ五輪ではがっつり見ていました。1972年の札幌冬季五輪期間中は学校どころではなかったほどです。本当にスポーツ観戦好きな子どもでしたから、テレビでスポーツ中継があれば何でもかんでも食いつくように見ていたのを覚えています。

 父親が大のスポーツ観戦好きだった影響が大きいと思いますが、今となってみると、その頃からたくさんの選手を見ておいたことが、自分の中で多くの宝物になっています。僕と同世代でも物心がつくのが遅かった人は、金田、大鵬や釜本、ファイティング原田などの現役時代をあまり覚えていないとか、札幌五輪の日の丸飛行隊とかミュンヘン五輪の男子バレーを見ていなかったという人もたくさんいます。実にもったいないと思います。幼い頃から好きなだけスポーツ中継を見せてくれた父親には本当に感謝しています。


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