幹事クリタのコーカイ日誌2014

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9月25日 ● 逸ノ城また快挙。

 新入幕の怪物逸ノ城がやりました。大関稀勢の里と対戦して何と勝ってしまいました。いくらハートが弱い稀勢の里とは言え、新入幕力士に負けることはないだろうと思っていたら、ハートが弱いからこそ、そういうことを考えて硬くなってしまったのか、あっさりはたき込まれて土。逸ノ城も変化で勝つなんて誉められた相撲ではないけど、と言いたいところですが、すでにそういう言い方をしたくなるところが「新入幕離れ」しているわけで、普通はどんな形であれ大関に勝てば大したもんだと誉められるところです。

 初土俵から5場所での大関戦白星は史上最速。新入幕力士が大関に勝ったのは栃乃花以来14年ぶりだそうです。まさに記録的な勝利。これで全勝白鵬を追うのが1敗の鶴竜と逸ノ城の2人。優勝争いはこの3人に絞られたと言っても良いでしょう。逸ノ城が優勝すれば100年ぶりだとか言う話ですが、これはまるで先日の全米オープンを勝ちあがった錦織のようです。稀勢の里戦に勝ったのがラオニッチ戦勝利なら、今日の豪栄道戦は準々決勝のバブリンカ戦に相当するわけで、もし豪栄道に勝つようなことがあったら本当に奇跡の新入幕優勝が現実味を帯びてきます。

 ただテニスと違って相撲の場合は勝ち上がるにつれて順番に強敵が出てくるわけではありません。残り4日間の対戦相手を考えると、白鵬は横綱大関戦で4日間埋まってしまいますから、なかなか新入幕力士と対戦させるのは難しそうです。ただ鶴竜は白鵬、稀勢の里、琴奨菊とあと1人空いていますから、そこに逸ノ城をもってくることは可能でしょう。日馬富士を始め上位力士が何人も休場しているからこそ実現する対戦です。

 ということで、逸ノ城は3大関1横綱と新入幕ながら対戦するかも。ただ白鵬との直接対決がありませんし、なかなか1差を詰めるのは難しいところ。やはり優勝はさすがに無理かも知れません。もちろん錦織のように準優勝で終わっても、それも錦織同様に奇跡のような快挙であることは間違いありません。すごい力士が現れたものです。


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