幹事クリタのコーカイ日誌2014

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9月14日 ● 高校生クイズあれこれ。

 先日放送された夏の恒例特番「高校生クイズ」ですが、今回はいろいろ気になるところはありましたが面白かったです。形式は初期に戻って「アメリカ横断ウルトラクイズの高校生版」でしたが、それも良かったし、これまでの3人1組ではなくペアになって、しかも男女混合組もあったので、視聴者がクイズ本編よりも人間関係にも興味が沸いてしまったところも面白いと思いました。

 クイズマニアとしては、クイズのレベルが低かったのは残念でした。せっかくクイズ好きの高校生が集まっているのに失礼だろ、くらいの問題でした。テキサスで行われた「早撃ちクイズ」では勝ち上がった4校全てが全問正解で、全然差がつきませんでしたが、あれは常識レベルの平易な問題を出したスタッフのミスです。最後の決勝問題でも問題自体は簡単なので、完全に早押し勝負になってしまい、それも問題文に捻りがないから、まだ答が確定しない段階で蛮勇でボタンを押したもん勝ちになっていました。問題を平易にするのは視聴者のレベルを慮ったのでしょうが、クイズ好きが主なターゲットなら、もう少しレベルを上げても良かったのではないかと思います。

 またこれは「アメリカ横断ウルトラクイズ」以来続く番組の伝統的編集なので仕方ないのですが、最初の段階から後々まで活躍する面々を取り上げ過ぎでネタバレしていました。また絵になる女子をかなり特別扱いするので、その割を喰ってしまう可哀想な高校がいくつも見受けられました。その中には僕の母校もあって、せっかくトップ9にまで残ったのに、ほとんどカット。高校の紹介もなく、最後に敗者復活戦で少し映っただけでした。ツイッターで実況中継していた本人たちもガッカリしていました。

 面白かったのは男子ペア、女子ペアよりも男女ペアが強かったこと。決勝戦に残った3校のうち2校は男女ペアで、しかもその2校が鍔迫り合いを繰り広げて優勝を争いました。高校生に限らず男は女がいると力を発揮するものです。今回のクイズは基本的には1人が頑張れば勝ち抜ける方式が多かったので、クイズに強い男子がいれば女子はついていくだけで勝てます。優勝を争った2校ともその構造は全く同じでした。逆に言えば男子を発奮させる女子の力が大事だとも考えられます。ジェンダー的な問題はともかく、「女子力」ってこういうところで一番発揮されるんだなと思いました。ただ「付き合っているかどうか」問題をずっと番組中に引っ張っておいて結局スルーしたのはいただけませんでしたが。

 番組とは関係ないところで気になったことがひとつ。最後に優勝者に賞品が渡されるところで、スポンサーのライオンの偉い人の名前を紹介する時に「○○様」と呼んでいましたが、あそこは呼び捨てにすべきではなかったかと思います。テレビ局からしたらもちろんスポンサーは大事なのはわかりますが、視聴者目線で考えれば提供しているスポンサーはテレビ局の身内です。そもそも番組を提供している主体はスポンサーなのですから、それが視聴者という客に対し自分たちのことを「様付け」するというのはどう考えてもおかしいでしょう。ライオンに抗議したいくらいに違和感がありました。


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