幹事クリタのコーカイ日誌2014

[ 前日翌日最新今月 ]

7月23日 ● 大河に恋愛もホームドラマも要らない。

 久しぶりにMっちゃんの話。と言っても、今やMっちゃんはかつてのMっちゃんならず。「合コン戦士」「出会い系マスター」だった面影は微塵もなく、単なるくたびれた少々常識に欠ける初老のオヤジになり果てています。会っても話題はテレビで見た歴史ものバラエティの話と大河ドラマの話ばかり。これまでなまじ何も歴史について興味がなかったせいで、この年になってかえってはまりまくっています。まあよくあるタイプのオヤジです。

 今の大河ドラマ『軍師官兵衛』は「これまで見た大河の最高傑作」だそうです。もっともMっちゃんはまだこの10年くらいしか大河ドラマを見ていないので、ナンバー1と言っても比較対象が少なすぎるのですが、確かに今年の官兵衛は最近になってグッと面白くなってきました。それは官兵衛が小さな世界でグダグダやっていたところから、織田家と関わって歴史の表舞台に登場してきたから。やはり大河ドラマは朝の連続テレビ小説とは違います。大きな歴史のうねりを感じさせないと面白くありません。恋愛パートやホームドラマは不要なのです。

 NHKはここのところ大河ドラマも男中心の従来型の大河と、女視点の「新」大河を交互に作っているような気配があります。『篤姫』がヒットしたところから、かなり「女大河」に力が入っていますが、その後の『江』にしろ『八重の桜』にしろ、明らかに歴史の流れに絡めるのは無理があって失敗作だったと思います。「女性に受けたい」という気持ちはわからないではないですが、それはやはり別の枠でやっていただいて、大河ドラマはもっと素直に歴史上の立役者を主人公に据えて欲しいものです。

 という願いにも関わらず、来年の『花燃ゆ』は吉田松陰の妹が主役という、懲りもしない企画。脚本家も女性ならキャストも「イケメン大河」と言うほど女性受けしそうな二枚目ばかりを揃えています。すでに僕は興味を失いかけていて、再来年の『真田丸』へと気持ちは向いています。ちなみにMっちゃんは「毛利元就を主役にしたらどう?」なんてとぼけたことを言っていたので、もうとっくの昔にあったよということは教えておきました。


gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」

テニス好きなら「幹事クリタのテニス日誌」