幹事クリタのコーカイ日誌2014

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7月21日 ● 大谷の162km。

 オールスターゲームで日本ハムの大谷翔平が162km/hの速球を投げて日本最速記録更新と話題になりました。試合前から出るかと言われていましたが、本当に出すとはさすが大谷です。そしてまたその速球をちゃんと打ち返したセ・リーグの打者たちも賞賛に値すると思いました。真っ直ぐだとわかっていれば162kmでも本当にプロは打てるんですね。

 スピードガンが普及し始めた1970年代後半に150km台前半の速球を連発して「スピードガンの申し子」と言われたのが中日の小松辰雄。あの頃は140km台後半なら速球投手でした。高校生なら130km台で十分という時代です。1981年に連載を開始した水島新司のマンガ「光の小次郎」で主人公が高校生ながらに160kmを出した時には「ないない」と思わずマンガに突っ込みを入れたものでした。

 それが今では高校生でも155km。高校卒業からわずか2年目、二十歳の大谷が162kmです。スピードだけなら格段の進歩をしています。マンガの世界に近づいてきているのです。そしてそれでも打たれてしまうのですから、打撃技術の進歩もまたかなりのものだということがわかります。ストレートとわかっていて空振りするというのは、今ではどれだけのスピードを出せばいいのでしょう?

 もちろんストレートで空振りを取るのは速度だけではない、回転数とか切れとか伸びとかが大事なんだということですから、スピードガンだけが問題ではないのはわかります。それでもファンとしてはわかりやすいスピードガンの数字に魅せられるものです。ぜひ大谷には更なる記録更新と、わかっていても打てない剛速球を期待したいと思います。


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