幹事クリタのコーカイ日誌2014

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6月16日 ● まだ緒戦が終わっただけ。

 W杯ブラジル大会、日本の緒戦コートジボワール戦は、日本にとって酷い内容の試合でした。「確実に勝たなければならない」というプレッシャーに負けてしまい、立ち上がりから硬く、目指してきた自分たちのコンパクトで攻撃的なサッカーが全くできていませんでした。相手がうんぬんではなく自分たちが自ら潰れていったことを、ザックも選手たちも同じように試合後のインタビューで語っていましたし、解説者ならずとも誰が見てもわかる話でした。

 特にコートジボワールのエースであるドログバが後半途中に投入されてからの日本守備陣はバタバタでした。ドログバを警戒しすぎてマークがはずれ、2分間で2点を取られて逆転されてしまいました。それもドログバ自身が点を取ったわけでもアシストしたわけでもないのにやられたのですから、ほぼ「名前負け」と言っても良いでしょう。「ドログバ」という幻に翻弄されてしまったようなものです。

 これが10数年前の日本なら仕方ないと言えたかも知れません。まだワールドクラスの選手に慣れていない時代の、井の中の蛙状態だった選手たちが「名前負け」してしまうのも無理からぬことです。しかし今や代表の大半の選手が海外リーグでプレーし、ビッグネームとも普段から対戦したりチームメイトになっているのです。今さら36歳の盛りを過ぎたドログバにびびってどうするのかと。むしろ香川や本田、長友こそが警戒されるべき選手のはずです。

 これだけダメだった日本と、ゲームをプラン通りに運べたコートジボワールが対戦して、それでも前半は日本がリードし、ガタガタになった後半でも1点差で競り合ったのですから、本来の地力という意味では日本がかなり勝っていたのではないかと感じました。そして恐らく日本が本来の力を発揮できれば、次のギリシャにも勝てるし、コロンビアにも互角の試合ができるのではないかと思います。

 数字の上では相当厳しくなりました。ギリシャに勝つのはもちろん、コロンビアにも引き分けでは決勝トーナメント進出は難しくなるでしょう。2連勝するのは困難ですが、でも不可能ではありません。なにせサッカーです。何が起きるかわからないし、日本は何かを起こす力を持っているのですから。


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