幹事クリタのコーカイ日誌2014

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3月29日 ● 三谷幸喜版「シャーロックホームズ」。

 NHKで先日放送された人形劇「シャーロックホームズ」。以前やはり人形劇「新・三銃士」の脚本を書いた三谷幸喜が熱狂的なシャーロキアンだということで企画が成立したようです。僕はシャーロキアンというほどではありませんが、子どもの頃はホームズシリーズを愛読していたし、人形劇も「ひょっこりひょうたん島」から「新・八犬伝」まで見ていましたから、彼がホームズを人形劇でやりたくなる気持ちもよくわかります。

 今回はホームズを15歳に設定して学園ドラマに仕立てて、原作を生かしつつ殺人事件の起きない冒険活劇にするということでした。正直、殺人事件が起きないホームズというのはいかがなものかと思いましたが、さすがに三谷らしく上手に原作をアレンジしていました。ただ夜7時半からという浅い時間帯のため、全体に毒が少なく教育的な内容になっているのは仕方ないのでしょうが、大人が鑑賞するにはちょっと物足りない部分もありました。

 そもそもパイプをくゆらすはずのホームズが吹き戻しをピロピロ吹いているくらいですから、大人が見ていると「なんだこれ」になるのも無理ありません。原作を知っていれば「ああ、こういう風にアレンジしたのか」とその対比で面白がれるのですが、うちの妻のようにホームズシリーズに何の興味も関心もない人間が見れば「あまり面白くない」と言うのも無理ありません。

 パペットの出来栄えや声優陣の豪華さなど、見所はたくさんありましたが、あくまでもホームズについての基礎知識があってこそという気がします。8月に次のシリーズを放送予定ということですから、春休みや夏休みなど子どもが見やすい季節に不定期に放送していく予定なのでしょう。メインのターゲットは小中学生、次にその親、そして裏のターゲットがシャーロキアン。まあそれならこれもありかなと思います。


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