テレビ朝日系「私の嫌いな探偵」が終りました。「謎解きはディナーのあとで」を書いた人気作家東川篤哉原作で、脚本が「３３分探偵」「勇者ヨシヒコ」シリーズ、「都市伝説の女」などを手がけた福田雄一。いかにも彼らしいメタなセリフが頻出して笑わせてもらいました。かつて「トリック」や「時効警察」などのユーモアミステリーを生んだ金曜ナイトドラマらしい作品でした。

　このドラマ、最初は注目していなかったのですが、脚本の面白さだけではなく、主演の剛力彩芽が良かったし、Ｗ主演となる玉木宏もコメディセンスがある俳優なので、見ていてかなり面白かったです。脇役の白石隼也、渡辺いっけい、安田美沙子、片桐仁らもキャラが立っていて、わずか８話で終了してしまったのが実に残念なほどで、ぜひ続編を期待したいところです。

　それにしてもこのドラマでの剛力は本当に良かったです。見直したと言っても良いでしょう。おバカで調子が良い女子大生が実にはまり役。やはり彼女はコメディエンヌとしての資質がありそうです。最近は厚化粧で歌なんか歌っていますが、ドラマではナチュラルメイクで「鳥」呼ばわりされていて、むしろそちらの方が可愛く見えました。こういう方向で今後も進んでいった方が良いんじゃないかと思います。