幹事クリタのコーカイ日誌2014

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2月11日 ● 都知事選雑感。

 東京都知事選は予想通りに舛添要一が圧勝しました。自民公明が推しているし、浮動票をせきとめる大雪もあって投票率は低かったしで、この圧勝は当然でしょう。そもそも対立候補が現実味のない主張をする人たちばかりでは、舛添でなくても勝てたのではないかと思います。選挙中から言われてましたが、誰よりも辞任した猪瀬の方がマシだという何とも皮肉で不毛な知事選でした。

 今後も舛添が普通どおりにやって余計なことをしなければ良いのですが、彼は彼でおとなしくしているタイプでもないので、きっとこれからも話題を提供し続ける気がします。東京五輪の顔とか言ってますが、果たして6年後までちゃんと椅子におとなしく座っていられるのかどうか。先のことはわかりません。

 細川の殿は完敗でした。小泉との元総理共闘はなかなかインパクトがありましたが、出馬表明までの「空白の一週間」の出遅れは痛手だったと思います。せっかく盛り上がった火をシュッと消してしまいました。その上、脱原発一辺倒の割に全く勉強不足で現実味のないおよそ実績のある政治家とは思えない主張も、聞いている方のテンションを下げてしまいました。あれではなかなか票を投じられないでしょう。せめて立候補しているのが小泉だったら、あの手の演出もありだったかも知れませんが、殿に小泉劇場の主役は無理筋でした。

 その殿を上回る票を獲得して次点に滑り込んだ宇都宮。こちらは今の保守化、右傾化の現状を考えると大健闘だったと思います。脱原発派は殿と見事に票が割れたわけですが、そもそも支持層が全然違いますし、一本化はハナから無理な話。勝てるとは本人も思っていなかったでしょうが、この先に向けて2位に入った実績は大きいです。まあ大雪のお陰で組織票を持つ候補は強いということを証明しただけとも思えますが。

 さて、思ったより票を獲得したのが田母神です。幕僚長を失言で更迭された支持政党の後押しもない極右候補がまさか60万票を超えるとは、本当に今の時代を象徴しています。もしもう少しちゃんとした経歴の極右候補者が出ていたら、宇都宮だって超えてきたかも。選挙活動を見ていても本人が言ってることはまだマトモなのですが、周りの支持者の危うさが際立っていました。それでもこの票数です。大阪の「お笑い百万票」とはまた別に、東京も極端な候補に面白がって投票する傾向は相変わらず健在でした。

 家入一真はきっと泡沫だろうなと思っていましたが、案の定ドクター中松とどっこいどっこいでした。ネットの代表とか謳っていましたが、彼をネット代表とされてもと思います。ネットと世間の温度差だけはよくわかりましたけど。


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