幹事クリタのコーカイ日誌2013

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10月22日 ● 最近のニュースで見るPM2.5。

 中国のPM2.5による汚染がかなり深刻なことになっているようです。ハルピンでは計測不能の汚染度の高さだそうで(中国・ハルビン PM2.5計測不能の高さ)、日本なら1日の平均濃度が70マイクログラムを超えると健康に影響があると外出を控えるように言われるのに、ハルピンでは1000マイクログラムを超えて正確に計測できないレベルだそうで。学校が休校になったのはもちろん、視界が50メートル以下なので公共バスの運行さえとりやめたほどだとか。とても人間の住む環境とは思えません。

 先月末に行われたテニスの北京オープンではクルム伊達公子が現地に入ったら頭痛と発熱を訴えて1回戦で途中棄権してしまいましたが、観客はマスクをして観戦している模様が報じられていましたし、今月上旬のゴルフツアーでもガスが晴れるまでプレーを中断していたとか(中国PM2.5:秋から深刻ナゼ? 20日は北京マラソン)。幸い20日の北京マラソンは快晴であまり影響がなかったそうで良かったですが、スポーツイベントを開くのはかなり危険な状況のようです。さらに北京公演を予定していた歌手のバティ・オースティンがぜんそくの発作に襲われて公演を中止したそうです(中国:北京でぜんそく発作 米歌手公演中止 大気汚染か)。これもPM2.5のせいかと言われているようです。

 WHOはPM2.5に発がん性リスクの5段階の危険度のうち最も高い分類にしたと発表しています(WHO PM2.5に発がん性)。まさに命に関わる危険な状況にあるわけで、日本の高度経済成長時代の四日市ぜんそくの被害を思わせますが、恐らくこの中国の状況は四日市を上回っているのではないかと思いますし、そうなると今後の健康被害の甚大さも相当なものになることでしょう。子どもの頃に四日市に住んでいた人が今でもぜんそくで苦しんでいるのを知っているだけに、特に幼い子どもたちへの被害がどこまで拡大するのか心配です。

 さらに中国だけではなく西日本までPM2.5の影響は及んでいます。九州や中国、四国地方の人々にとっては風向き次第ではかなり深刻な大気汚染に悩まされかねません。早急な対策を中国政府に講じて欲しいところですが、当分解決は無理との見立てもあるようで、本当にどうなってしまうのやら。



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