やはりと誰もが思ったことでしょう。今年のプロ野球では明らかにホームランが多くなったし、去年なら外野フライだという打球がスタンドに飛び込んでいました。いくらなんでもブランコは場外ホームラン多すぎです。統一球が飛ぶようになったと選手もファンも気付いていたのに、頑なに変わっていないと断言していたＮＰＢが「嘘ついてました」と白状しました。なんて情けない、無意味な嘘をつくのでしょう。訳がわかりません。

　しかも去年の統一球は基準よりもさらに飛ばないボールが混じっていたとか。それで少し反発力を上げるように指示したけど、もったいないからオープン戦までは去年のボールも使っていたと。だから言い出せなかったと。子どもじゃあるまいし、よくもまあそんな言い訳にもならない話をするものです。コミッショナーも事務局長も辞任したらいかがでしょうか。

　別にボールが飛ぼうが飛ぶまいが、同じボールを使っていれば各球団条件は一緒です。それによって不公平は生じないのですから、正直に「ちょっと飛ぶように変えました」と言えば良いことです。敢えて隠したということは、何らかのマズイことがあったんだろうと思われてしまいますし、ボールの問題だけではなく他にも何かあれば隠蔽する体質なんだろうなと考えられて信用は失墜します。つくづくバカなことをしたなと思います。

　さて、やっぱり飛ぶんだとみんながわかったこれからのプロ野球、なにか状況は変わるんでしょうか？投手は一発を警戒するようになり、打者はホームランを狙っていくのでしょうか？それとも選手はそんなことは既に織り込み済みで野球をやってきているので大した影響は出ないのでしょうか？

　僕はボールの問題よりも東京ドームのようにやたらとホームランが出やすい球場の仕様を変えることの方が大事だと思います。統一スタジアムとまでは無理を言いませんが、各球場の個性を削がない程度にホームランの出やすさは調整しないと、やはり不公平でしょう。