先月末に日本各地で一斉に梅雨入り宣言がありましたが、その後はいっこうに雨が降りません。どころか相変わらず晴天続きで、日中の気温は高いものの湿度はまだそれほどでもないし、朝晩は結構気温が下がります。どうもこれは梅雨入り前の気候だと思われます。

　実際、週間天気予報を見てもこの先もしばらく雨は降らないようです。このまま６月中旬まで晴天が続くなら、結局５月下旬に２日ばかり雨が降っただけということになりますから、梅雨入りは実際には６月中旬という平年より少し遅めということになりそうです。

　こうなると梅雨入り宣言は早すぎた「勇み足」であり、誤報とまでは言いませんが、気象庁は訂正をした方が良いのではないかと思います。もちろん、我々の実生活には今が「梅雨」なのかそうじゃないのかは大きな影響はありません。あくまでもそれは言葉の問題であって、実際に雨が降るか降らないかが問題だからです。

　ただ梅雨入り前の爽やかな初夏の陽気というのと、梅雨の中休みの晴れ間だと言うのでは、かなり気分に差が出ます。梅雨入り前なら今のうちに行楽に出かけようとか考えますが、梅雨の晴れ間なら今のうちに洗濯とかしておこうとなってしまいます。行楽地などにとってはそういう「気分」によって集客力が違うとなると大問題です。日本経済のためにも気象庁は「梅雨じゃありませんでした、スイマセン」と謝った方が良いんじゃないかなぁ。