幹事クリタのコーカイ日誌2013

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4月28日 ● タバコの迷惑と酒の迷惑。

 我々のテニスサークルは禁煙を掲げています。それもサークルを立ち上げた1986年から。当時の世の中はまだ喫煙するのが当たり前の社会で、嫌煙家は肩身が狭かった時代ですから、僕がサークル創設時に禁煙を掲げた時には心底驚かれたものです。その10年後、1996年にサークルのサイトを作り、入会条件に「非喫煙者」と書いた時でもまだ「わたしはタバコ吸うからそちらのサークルには入れない」と何人もの人から言われたものでした。

 ようやく最近になって時代が追いついてきてくれて、公共スペースでの禁煙が当たり前になりました。ちょっと前までは喫煙スペースを作るということで折り合いをつけていましたが、最近はいよいよ全面禁煙になって喫煙所すらなくなってきています。喫煙率も低下の一途ですし本当に長年「タバコ吸うんじゃねぇ」と言い続けてきた甲斐があったというものです。

 そして近頃思うこと。喫煙がダメなら飲酒もダメじゃね?ってこと。なくても生きていける嗜好品という意味では同レベル。なのに飲酒に関しては随分と大目に見られている気がします。タバコは受動喫煙による健康被害が一番問題で、次に出火の原因になるというのも困ることですが、それ以外にはタバコが周囲に及ぼす害はあまりありません。しかし飲酒は酔っ払いによる様々な被害を周りが被ります。

 一番被害が大きいのは飲酒運転。警察がどれだけ厳しく取り締まっても相変わらず飲酒運転による交通事故は絶えません。まあ道交法が改正されて事故件数自体は減ったそうですから、それは喜ばしいことだと思いますが。次にアルコールハラスメント。無理に飲酒を強いる人も四半世紀前に比べてかなり減ったと思いますが、この時期、新人歓迎会と言いながらのアルハラはまだまだあることでしょう。時には急性アルコール中毒で死ぬ人間もいるのですから、罪は重いです。

 酒を飲んでの喧嘩、暴力事件、セクハラ、乱痴気騒ぎなどなども後を絶ちません。飲んだ人間同士でやっているだけならともかく、関係ない人を巻き込んだりするのは本当に勘弁して欲しいです。酔っ払って深夜に電話をかけてきたり家に押しかけたり。しかも迷惑をかけた本人は記憶にないとか抜かしやがるんですからかないません。

 泥酔して道路で寝ていて轢かれたり、駅で寝ていてカバンごと盗難に遭ったりというのも、自業自得とは言え飲酒そのものを控えていれば起きない事件です。生活費を全て飲んでしまう昭和なお父さんは減ったかも知れませんが、キャバクラやホストクラブに入れあげてしまう人はまだまだたくさんいることでしょう。もちろんアル中を始め飲み過ぎて健康を損なっている人も多いですし、酒の上での失敗なんてない人の方が珍しいくらい。とにかく飲酒は喫煙以上に様々なシーンで厄介なことを引き起こしています。いっそ「禁酒法」を復活させるのも手かも。

 なんて、ずっと妄想していたのですが、実際にはタバコのようにスムーズにはいかないでしょう。酒の文化はもはや人類とはわかちがたいところまで広まっていますし、アルコールによって生み出される経済的価値も直接間接合わせて相当な額にのぼります。デメリットばかりではなく、メリットもタバコの比ではありません。だからせめて節度ある飲み方をできるように、もう少し人々の飲酒マナーが洗練されてくれれば良いのですが。



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