テニスの良さと言うのはいろいろ考えられますが、社会人の趣味としてのテニスという観点で考えると、コミュニケーションが取りやすく、仲良くなりやすいというのが良いところです。一緒にテニスをすると年齢や職業の壁も乗り越えやすいですから、日頃知り合えないような人とも知り合えるし、友達にもなりやすいです。僕も３０数年テニスをしてきましたが、一番の財産はテニスで知り合った本当にたくさんの人たちです。

　さらに良いのは、男女が一緒にできるということ。それも単に一緒にプレイできるというだけではなく、ミックスダブルスという正式な種目があるというのが他のスポーツと違うところです。男女が一緒に戦うのですから、ペアはもちろん、ともに競い合った相手とも仲良くなりやすいのがまた長所です。

　そして以上の２点を踏まえて考えると、テニスは婚活にも相応しいスポーツだということ。そもそも今上天皇からしてテニスコートで恋の花を咲かせたわけですから、その効用は日本人なら誰もが知っていることでしょう。テニスはプレイに性格が出ますから、「考えが浅い」とか「調子に乗りやすい」とか「自分勝手」だとか「頑固」だとか、そういう内面についても見えてきます。

　もちろん不倫したい人も活用できるのですが、それも含めて恋愛推進機能付きスポーツであることは間違いありません。ますます進展する未婚化・晩婚化・少子化の対策として、政府はぜひテニスをもっと国民に推奨してくれたらと思います。うちのようなテニスサークルに補助金とか出してくれないかなぁ。１組結婚したら幾らとか、子どもが生まれたら幾らとかでも良いから。