幹事クリタのコーカイ日誌2013

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1月28日 ● スポーツ選手の頭脳力。

 昨日も山本麻友美プロとテニスをしたのですが、相変わらずやられ放題。メンバーも僕とK下、M原、M本という山本プロとテニスする時の常連ばかりなので、こちらもプロのテニスに慣れているとは言え、当然プロの方も僕たちの弱点をよくわかっているわけで、いざとなったら確実にポイントを取ってきます。

 例えばM原くんをどう崩すかということを、プロが少し語ってくれたのですが、彼は走りながらリズムを作って打ってくるタイプなので、あまりそれに合わせてオープンに振るよりもセンターにボールを集めて動かさない方が良い、そして甘いチャンスボールが来たらそれをワイドに角度をつけて決めれば良いんだそうです。

 M原くんは粘りのシングルスプレーヤーです。脚力を生かして相手が根負けするまで繋ぎ続けるので、そこそこのレベルまでなら結構勝ち上がれるのですが、山本プロから見たらいくつもの攻略法(と言うか撃退法)が見えるようです。昨日聞いたのは対M原くんだけですが、恐らくいつもテニスをしているメンバーなら、ここをこう崩せば簡単、というマニュアルが山本プロの中でできてしまっているのでしょう。

 よくスポーツ選手は「頭まで筋肉」とか揶揄されたりしますが、実はトップアスリートになるには山本プロのように相当の観察力、記憶力、理解力、構築力などを持っていないと難しいと思います。もちろん競技によって必要な能力に多少の差はあるでしょうが、特に駆け引きが必要な対人競技においては頭脳の関わる比率も高くなるはず。逆に言えば頭を使えば身体能力の差もある程度はカバーできるということ。体罰ではなく、冷静に論理的に指導し、選手の頭脳まで鍛えることができるコーチこそ、本当に選手のためになる優れた指導者だということが、このことをもってしてもわかります。



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