幹事クリタのコーカイ日誌2012

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12月19日 ● バブルの頃の忘年会。

 忘年会が少なくなりました。多分僕だけのことではありません。金曜日の夜でも店が空いています。まして月曜日や火曜日なら12月と言えどもさほど混んでいるわけではありません。タクシーはもちろん空車がたくさん走っています。せいぜい終電間近になると電車がいつもより混むなというくらい。酒臭くて近づくのもイヤな人が少ないですし。

 バブルの頃を知っている身としてはまさに隔世の感、というやつです。あの頃は連日忘年会どころか、忘年会のハシゴが当たり前でした。1次会の後にメンバーがそれぞれ別の忘年会にハシゴするなんてこともありました。忘年会を入れる日がなくて、新年会にいくつもあふれ出ていました。

 毎晩のようにビンゴ大会があって、豪華な賞品をいつも持って帰っていました。当時流行りのブランド服を10万円分くらい貰ったこともあります。着ませんでしたけど。要らない賞品もたくさん貰って、2次会や3次会の店にわざと置き忘れてきたこともあります。

 終電で帰るなんて考えてもいませんでした。みんなタクシー。だから全然タクシーがつかまりませんでした。当時の「気まぐれコンセプト」に描かれていたように、空車のタクシーを掴まえるのは広告営業の腕の見せ所。タクシーチケットをふりかざすということも本当にありました。3000円以下の客なんてゴミ扱いでよく乗車拒否もされました。タクシーが掴まえられなくて1時間くらい歩いたことも何回もありました。

 電車に乗れば乗ったで、酔っ払い客がゴロゴロしていました。車内の床で寝る奴、服を脱ぐ奴、ゲロを吐く奴。朝、出勤する時に道のあちらこちらに昨夜吐かれたゲロの花が咲いていました。もちろん、朝まで飲んでいる奴もたくさんいました。

 あの頃が狂っていたとは思いませんし、夢のように楽しかったとも感じません。ただそういう時代だったと言うしかありません。たまたま20代後半にバブル絶頂期を迎え、50代になって落ち着いた年の瀬を過ごせるのも巡り合わせとしてはラッキーかなと思うくらいです。もう2時3時まで飲む体力も気力もないですから。こたつに入って年末の特番を見ているのがお似合いです。



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