幹事クリタのコーカイ日誌2012

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11月18日 ● 維新のために減税を捨てた太陽。

 橋下「維新の会」に吸収されて、石原「太陽の党」の命はわずか4日でした。せっかくネーミングを誉めたのに何と短命なことか。考えた人はきっとガッカリでしょうし、「たちあがれ日本」のご老人たちもせっかく党名を変えたのにすぐにまた吸収されてしまって、「あんな小僧の下につくのか」と、さぞかし残念だろうと思います。まるで三和銀行に吸収された東海銀行が、さらに東京三菱銀行に吸収されたようなものですから、って、この喩えは合っているのかな?

 橋下徹がとりあえず石原慎太郎というブランドの人気を利用しようとしているのは見え見えで、もちろん石原もそれはわかって橋下の口車に乗っている感がありあり。どちらが狐で狸かわかりませんが、お互いに政治信条や政策が異なっているにも関わらず「小異を捨てて大同につく」を合言葉にしつつ、実は「大異」も置き去りにした野合であることは確かでしょう。

 さて、可哀想なのは「減税」という旗印さえ捨てて石原につこうとした河村たかし。橋下に利用価値なしと判断されて、無理矢理切り捨てられてしまいました。石原は何とか河村とも組みたかったのでしょうが、橋下から見たら河村は単なる変人で御しにくいと思ったのでしょうか。名古屋でしか人気がない河村は、このまま選挙を戦っても地域政党から脱却することはできません。名古屋市長を辞めて国政復帰も目論んでいたようですが、諦めてまた名古屋ローカルで行くしかないのではないかと思います。

 不思議なのは、それほどまでに年寄り政治家たちが橋下にすり寄り、彼に振り回されていること。橋下の人気がそこまであると本気で思っているのでしょうか?「大阪お笑い百万票」のローカル人気はわかりますが、他地域では単に知名度が高いだけで、彼の強引なやり方はそこまで支持されていないと思うのですが。

 「維新の会」にしても橋下が目立っているだけで、他の候補者の質は怪しいものです。かつての小泉チルドレンや小沢ガールズ以下のような気がしますけど、それでもみんな維新に投票するんでしょうか?今回維新に投票することは二の舞どころか三の舞になるだけのような気がしますけどねぇ。



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