幹事クリタのコーカイ日誌2012

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9月4日 ● もう合宿は時代遅れなのか?

 我々のテニスサークルはテニスだけしているわけではなく、メンバーの交流のためのイベントもいろいろやっています。毎回のテニス後のお茶会はレギュラー活動ですが、恒例行事の年末の忘年会に夏のバーベキュー、メンバーの異動があれば送別会、結婚すればお祝い会もやります。先日の味仙会もそうした交流活動のひとつです。そして一番大きなイベントは何と言っても合宿です。もうテニスサークルと言えば合宿でしょ、というのは30年前から決まり文句であり、とにかく合宿行くぞ、ビール飲むぞ、と言うのがサークル活動の最大の楽しみです。

 と、言う話は、どうやら過去のものになりつつあるようです。合宿はもはや風前の灯です。サークルを作った1986年から2004年までの18年で合宿を32回もやりました。基本は春秋の年2回、たまに年1回しかできない時もありましたが、逆に夏も含めて年3回やったこともあります。ところが2004年春合宿の次は2006年春合宿まで2年間の空白があり、さらにそれからは一度も合宿を行っていません。もう6年以上も合宿をやっていないのです。

 ただ合宿をしなくても1999年から毎年春と夏にひるがの高原のテニスイベントに泊まりで参加していたので、それが合宿の代わりになっていました。むしろ春秋の合宿に、春夏のひるがので年に4回も泊まりに行くのは負担が大きすぎたくらいです。しかしそれも2000年代半ばまでのこと。ひるがのも2009年の夏を最後に参加していません。テニスイベント自体が廃れてなくなってしまったからです。かくしてサークルでの泊まりイベントは丸3年も行われていないという以前から考えれば「異常事態」になってしまいました。

 そこで今年は合宿を復活させようと年初から目論んでいました。ただ問題は参加者が少なそうなこと。やはり合宿と言うからには8〜10人くらいは最低揃えたいのですが、現状でそれだけ揃うかどうか心もとないのです。理由はいくつか考えられます。昔に比べて既婚者の割合が増えて泊まりで家を空けるのが難しくなったこと。またメンバーの平均年齢が上がって何かと腰が重くなっていること。世の中の楽しみが増えて週末2日間潰すほど暇ではないこと。不景気が長引いてお金がないこと。さらに言えば、合宿というイベント自体がもはや今の時代に合わないことが考えられます。

 単に家庭持ちが多いとか高齢化のせいなら、若い独身メンバーを増やせば合宿は復活できるはずですが、お金がないとか時間がないというのは解決策が限られます。さらに合宿自体がもう今の風潮と合わないとなると事は深刻です。かつてどこでもあった会社の慰安旅行がどんどん廃止されている世の中です。仕事だけの関係にしておきたい、プライベートでまで深く関わりたくないという意識の変化が慰安旅行を滅ぼしているのだとすると、テニスサークルでも同じように考える人が増えてくるのも無理はないのかも知れません。

 テニスサークルの目的は単にテニスをするだけではなく、参加しているメンバーと交流することでプライベートライフを充実させるためにあると僕は考えています。社会人サークルですから異業種交流会的なメリットもあります。そこまでの人脈作りを求めていなくても、大人になってから新しい友人ができる貴重なチャンスです。なのに「テニスだけで良い」と考えるのは本当にもったいないと思うのですが、もうそういう発想自体が古いのかも知れません。

 もしかしたら「合宿」という名前も古臭くて良くないのかも。「テニスパーティ」とか「テニスフェス」とか「テニスギグ」とかにすれば参加率が上がるのかな?…んなことはないか。



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