幹事クリタのコーカイ日誌2012

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6月10日 ● 全仏も大詰め。

 全仏オープンテニスもいよいよ大詰めになりました。まず女子シングルスはシャラポワがエラーニをストレートで下して優勝。女子10人目の生涯グランドスラムを達成しました。全ての大会を1回ずつ優勝しての生涯グランドスラムという実に効率の良い勝ち方です。これでシャラポワはランキング1位にも返り咲きました。世代交代が進む中、中堅とも言えるシャラポワが1位になるというのは過渡期だからなのか、それともシャラポワが本格的に覚醒して偉大な女王への道を歩むことになるのか、しばらく注目です。

 男子シングルスはなんと4大会連続でジョコビッチ対ナダルの決勝となりました。4強と言われていますが、実際は完全に2強時代です。それは準決勝のジョコビッチとフェデラーの試合で痛感しました。この試合でフェデラーは積極的に攻撃を仕掛けていきますが、ジョコビッチがその攻撃をことごとく凌いでしまうので、結局無理をしたフェデラーが先にミスをするという展開がずっと続きました。アンフォースドエラーの数が3倍近くフェデラーの方が多かったのですから、これでは勝敗は明らかです。

 ひと昔前なら逆でした。どれだけ打ち合ってもジョコビッチが先にミスをするので、フェデラーは苦もなく勝っていたのですが、今はジョコビッチの方に本気を出さなくても勝てるというくらい余裕があります。ジョコビッチは本調子ではなさそうなのに、これだけ余裕をもってフェデラーに勝てるのですから、完全に格上感が漂っていました。

 ナダルはもっと余裕です。アルマグロ、フェレールと2試合続けて好調の同国人対決をしたのですが、どちらの試合も完勝でした。この大会のナダルは本当に「土の王者」の風格を取り戻しています。ジョコビッチと言えどもこのナダルを止めるのは至難の技でしょう。昨年からグランドスラム決勝ではジョコビッチの3連勝ですが、さすがに今回ばかりはナダル有利だと思います。



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