幹事クリタのコーカイ日誌2012

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4月27日 ● 小沢一郎の無罪判決。

 資金管理団体「陸山会」の土地取引を巡って、政治資金規正法違反(虚偽記入)罪で強制起訴された民主党の小沢一郎元代表に無罪判決が言い渡されました。まあ司法がきちんとしていれば当然予想された結果です。東京地検が当初嫌疑不十分で不起訴処分としたのに、検察審査会によって起訴議決がなされ強制起訴。しかしこんな無理やりの起訴ではやはり犯罪を立証できるわけもなかったということです。

 検察のみならず政府も民主党の反小沢グループも自民党もマスコミもよってたかって「反小沢」で結束しての小沢追い落としのための起訴であり、その結果小沢は代表を辞めて「小沢内閣」は誕生しなかったのですから、この強制起訴は彼らにとって一応効果があったと言うところでしょう。ただ些細なことでケチをつけて小沢を政権から遠ざけたことで鳩山内閣、菅内閣、野田内閣と続き、この3つの内閣の酷さを見るにつけ国民にとっては悲劇であったのかなと思います。

 僕は決して小沢一郎と言う政治家の強引な手法も、政治家なのにきちんと言葉を語らないところも好きではありませんし、今回無罪となったからと言って小沢がクリーンだとも思っていません。ただ、小沢潰しのために無理に起訴するというやり方はやはりおかしいと思います。検察が恣意的に政治家を潰すことができる前例を作ったのは決して良いことではないので、今回の検察の行状はきちんと検証すべきでしょう。

 無罪になっても小沢としては総理の目もほぼなく「負けた」ということになります。ただ今後野田内閣は消費税増税反対の小沢が復権することで、かなり政権運営に苦労することでしょう。次の選挙で民主党が分裂する可能性も大きいと思います。これで政界再編が進むなら、今回の無罪判決は国民にとって朗報かなとは思います。なんだか釈然とはしませんけど。



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