幹事クリタのコーカイ日誌2012

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3月16日 ● 大事な話があると言われて。

 仕事仲間A氏の話ですが、本人はあまり書いて欲しくないらしいので、敢えて誰かはぼかして書きます。A氏はある知人から「大事な話があるから時間を取って欲しい」と言われました。金曜日の夜のことです。家が近所なので、「じゃあ明日土曜日の午前中に」と返事をし、彼の家によばれました。相談してきた相手の奥さんが美人なので、家に行けば奥さんにお茶か、うまくいけば手料理くらい食べさせてもらえると思ったようです。

 土曜日の昼前に相手の家を訪れたA氏。内容は恐らく仕事の相談だと思っていました。相手の男性がいま本来の仕事を失い、アルバイトしながら奥さんの給料で生活していることを知っていたからです。A氏はどこか紹介できるところがあるかな、と思いながらリビングに座ったところ、相手が「大事な話なので、僕よりも今から来る人から聞いてください」と言われたそうです。

 A氏はキョトンとしてしまいました。他の人から話を聞く?仕事の話じゃないの?そう言えば肝心の奥さんも全然姿を見せない。と思ったところへ50代と思われる男性が登場。先ほど東京から新幹線でやってきたそうです。昨晩A氏は相手から声をかけられて、その翌朝にはこの男性は東京からやってきたってことです。一体全体、そこまで緊急で大事な話って何だ?

 その男性はいきなり「いまの仏教は間違っている。全ての仏教宗派は釈迦の教えを正しく伝えていない。わたしの宗派だけが正しい釈迦の教えだ」と、いきなり説法を始めたそうです。なんと「大事な話」とは宗教の勧誘だったのです。唖然とするA氏。たっぷり1時間、「正しい仏教」について話を聞かされたA氏はかなりブチ切れたそうです。「俺の貴重な休日の午前を返せ!」と思ったA氏は、東京から説法をしにきた男性と宗教論争をしてきたそうです。

 まあその宗教論争の内容は省略しますが、以上の話を聞かされた僕は大笑いでした。確かに善意(と若干のスケベ心)で時間を作って会いに行ったのに、いきなり宗教の勧誘をされてはA氏が怒るのも無理はありませんが、やはり事前にどういう内容の話か確認のひとつもすべきでしょう。勝手に仕事の相談だと思ったところに脇の甘さがありますし、A氏がそういうお人好しだからこそ相手も勧誘もしたくなったのではないでしょうか。

 それにA氏は公私ともに苦労が多く、結構マイナスオーラを撒き散らしているので、それに目をつけられた可能性もあります。リア充オーラを周りに発散していれば宗教の勧誘も手を出さないと思います。

 ちなみに僕も20代前半に、中学の同級生の女性からいきなり電話で「明日映画見に行かない?」と誘われて、ホイホイついて行ったら創価学会の集会で、池田大作先生の素晴らしさを語る映画を見せられたことがあります。まあ20代前半のスケベ心は情状酌量の余地があると自分では思っていますけどね。



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