幹事クリタのコーカイ日誌2012

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2月23日 ● 北公次とフォーリーブス。

 フォーリーブスのメンバーだった北公次が亡くなりました。63才。2009年には青山孝が亡くなっているので、フォーリーブスは早くも2人がいなくなってしまったわけです。コーちゃんとター坊がこんなに早く亡くなるなんて、当時のファンには思いもよらなかったことでしょう。

 フォーリーブスの全盛期は1970年代前半。ちょうどタイガースやテンプターズなどのグループサウンズの人気に陰りが見え始めた頃に、全員が踊り歌うというアイドルグループとしてデビュー。バンドばかりだったGSとは違い、ダンスを中心としたフォーリーブスは新しいアイドル像を提示しました。プロマイドの売れ行きナンバー1の座を奪い、歌番組やバラエティのみならずドラマ『おれは男だ!』に本人役で出演した時には結構驚きました。当時僕は小学校4年生でしたが、同級生の女子たちは今の嵐ファン同様、それぞれにご贔屓がいて、特にコーちゃん派とター坊派が争っていました。もっとも男子は『マグマ大使』の江木俊夫や、喋りがうまいおりも政夫の方が好きでしたが。

 その後、新御三家が登場してトップアイドルの座を奪われたフォーリーブスは『踊り子』や『ブルドッグ』などの名曲を出すものの人気は下降し消えていきました。おりも政夫は人気司会者に転身しましたが、他のメンバーはあまり見ることもなくなりました。

 特に北はその後、覚醒剤で逮捕され、ジャニーズの暴露本を出しと、ひたすら暗黒面へと落ちていってしまいました。昔から人気は高かったものの、歌もダンスも演技も評価されずバク転だけの人だったので、ソロになってからは厳しかったのだろうと思います。かつてのジャニーズのトップアイドルの転落人生という意味では、その後に続く田原俊彦や諸星和己以上の暗転ぶりであり、また北の転落があったからこそ、後輩のジャニーズは「あそこまでは」と踏みとどまれたのではないかと思うほどです。

 ただ、あれやこれやを経験して大人になったことで、これからは意外と良い感じのジジイになるのではないかと思われた矢先の不幸。1人欠けただけならともかく、4人中2人欠けてしまうともう復活も不可能。ポールとリンゴだけではビートルズ足り得ないのと同様、江木とおりもだけではフォーリーブスは成立しません。なんとも残念です。



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