昨日の誕生日は特別なこともなく淡々と過ぎていきました。五十路男の誕生日なんてそんなものでしょう。facebookやtwitterやメールでお祝いのメッセージをいくつも貰えただけでも感謝です。ありがとうございました。こんなオヤジに気を配ってもらえただけで嬉しいです。

　ただ昔から誕生日の前後というのは実はあまり楽しい記憶がありません。代わりに女性に振られたイヤな記憶だけはしっかりとあります。クリスマスから年末年始のイベントシーズンを過ぎて、いよいよ誕生日とバレンタインデーがやってくるこの季節は、いわば僕にとっては「回収期」です。ところが、女性からすると別れるならプレゼントが続くこの時期の前に別れようという計算が働くみたいで、本当に何回も１月末から２月上旬に別れ話を言われました。何だかボーナス貰ってから退職しようと計算しているＯＬみたいな感じです。

　こちらとしては、せめて誕生日くらい良い気分で過ごさせてくれればと思うのですが、そんな優しさは相手にはないみたいで、憂鬱な気分で誕生日を迎えたことが幾度もありました。それを若い頃から繰り返したお陰で、今では２月というと何となく重い暗い気分になります。で、２月が終わり３月になる頃には立ち直って元気になるのです。

　もちろん寒いのが嫌いな僕としては、３月になって陽射しが強くなり、寒いながらも春の気分が出てくるから元気になるということもありますが、やはり誕生月の忌まわしい記憶が僕を落ち込ませていたのだろうと思います。よくよく考えてみれば、毎年そんなに振られ続けたはずもないんですが、失恋というのはそれだけ強いインパクトがあるんでしょうね。