幹事クリタのコーカイ日誌2012

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1月26日 ● 半年後の錦織が楽しみ。

 NHKが地上波で緊急生中継した昨日の全豪準々決勝の錦織vsマレー戦。それだけ日本中から注目された試合でしたが、残念ながらさすが4強の力を見せつけたマレーの完勝に終わりました。ポイントは競っていました。錦織が全てにおいて圧倒されたわけではなく、試合内容は互角の部分も多々ありました。しかし結果は3-6、3-6、1-6のストレート負け。「ここぞ」の部分で集中力を高めて確実にポイントを取りにくるマレーのテニスの質の高さに「さすが」と唸るしかありませんでした。

 今の男子テニスはトップ100の選手なら、個々のショットの質はそれほど100人の間に大きな差はありません。しかし、1本のショットは互角でも1ゲームの中でのプレーの質の高さ、さらに1セット、1試合、1大会と枠を広げていけばいくほど、1位と100位の間で差が大きく開いていきます。錦織のテニスは1本はおろか1ゲームの中でもマレーら4強に劣ってはいません。しかし1セットとなるとちょっと開きがあって、1試合ではまだまだかなりの差があります。

 ただ未だ成長中の錦織のことですから、今はマレーとこれだけの差があっても、半年後、1年後にこの差が必ずや詰まってくるはずです。今シーズンは始まったばかり。これから春のアメリカでのハードコートシーズンは錦織が得意の季節です。そこから晩春のパリ、初夏のロンドン、そして初秋のニューヨークと転戦する間に、今大会以上のパフォーマンスをきっと見せてくれるはずです。大会ごとに成長していく錦織を見られる今シーズンは、日本のテニスファンにとってはたまらなく美味しい1年になると思います。

 さて、大会の方は男女のベスト4が出揃いました。男子はさすがの4強揃い踏みです。4人が4人とも好調で、誰が勝ってもおかしくない、まさにガチンコのドリームマッチ。これほどレベルが高い準決勝は滅多に見られません。順当に行けばジョコビッチとナダルの決勝になりそうですが、フェデラーがナダルを破ることができれば、そのまま久々に優勝することも十分考えられます。優勝予想は敢えてジョコビッチを外してフェデラーに二重丸としておきます。



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