幹事クリタのコーカイ日誌2012

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1月24日 ● 錦織が日本のテニス史を書き替えていく。

 この「コーカイ日誌」では長年いろいろな話題を取り上げていますが、だいたいアクセスが伸びるのはテレビ番組の話とか政治絡み、時事ネタ。アクセスが落ちるのはテニスの話題と相場が決まっています。それはわかっていますが、今日も今日とて全豪オープンの話、というか、錦織圭の話題です。まあ仕方ありません。日本のテニス史上に残る記録的な快挙を錦織が連日達成しているのですから、テニスファンがここで錦織の話をせずに月9の話題とか、野田首相の2年前の演説への突っ込みとかしてられないです。

 昨日の快挙(なにせ連日快挙ですから)は、大会前から僕が期待をしていたように、錦織がフランスのツォンガを破ってベスト8に進出したこと。全豪での日本人男子8強は80年振り、そして日本人男子選手がオープン化以降グランドスラムで8強に進出したのはあの1995年ウィンブルドンでの松岡修造以来です。錦織自身としても全米16強を上回ったわけで、本当に素晴らしい結果を残しました。これで大会後のトップ20入りも確実でしょう。

 ツォンガはツアー屈指のパワーとスピードを兼ね備えた素晴らしいファイターで、今大会も第6シード。現在の4強を脅かすとしたらツォンガかデル・ポトロかというクラスの選手です。しかし、なぜか錦織はツォンガと相性が良く、昨秋の上海と今回の前哨戦で勝っています。それが裏目に出てツォンガに研究されてしまうという怖さもあったのですが、昨日の試合では相性の良さの方が上回ったみたいでした。

 しかも今回もまたフルセットの逆転勝ち。どうも錦織は相手にフィットするまでに時間がかかるようですが、ちゃんと合ってくれば無類の強さを発揮するだけに、5セットマッチのグランドスラム向きの選手なのかも知れません。ただこんな試合ばかりでは疲労が残って後半体力切れを起こしやすいですから、今後はもっと省エネな試合運びも学んで欲しいとは思いますが。

 もちろん、それはこれからの話で、まだ今はチャレンジャーなのですから、どんどん強豪にぶつかっていけば良いと思います。次はいよいよ準々決勝アンディ・マレー戦。まだまだ4強相手となると厳しいかも知れませんが、ここから先はもう少年マンガの世界のように強い相手が順番に登場してくるわけで、まだ4人の中ではマレーが一番戦いやすいはず。昨秋のリベンジを錦織も強く思っていることでしょうから、ぜひ胸のすくような戦いを見せて欲しいと願っています。

 それにしても日本男子が世界を相手にここまで勝ち上がるなんて、本当に夢のようなことです。松岡の時は運も味方してのベスト8だと感じましたが、錦織は実力通りのベスト8。松岡と違ってこれから何回もここまで到達してくれそうなだけに、ますます期待が膨らみます。



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