幹事クリタのコーカイ日誌2011

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10月23日 ● 傷つきやすいという人ほど、傷つけている。

 僕は傷つきやすい繊細な人間です。そして、そういうことを言う人はたくさんいます。僕の周りの人も多くは似たようなことを言います。多分、人間誰しも批判や中傷や悪意に耐えられるほど強くはないし、それに耐えて乗り越えていけるほどの強い信念を持ち合わせてもいないのでしょう。

 ところが不思議なことに、みんな自分は傷つきやすいとか打たれ弱いとか思っている割には、人のことは割と平気で傷つけます。ちょっとした陰口や、軽い嘲笑でも自分のことなら大いに凹んでしまうのに、人に対しては割と軽い気持ちでやってしまいます。ましてや悪意のない(と自分では信じている)言葉で相手を傷つけることに関しては罪悪感すらありません。単に自分の気持ちを素直に言っただけ、自分のしたいことを優先しただけ、それで傷ついたとか言われても困る、と。

 傷つきやすいナイーブな人間だと自分を評している人に限って、他人の気持ちは考えてはくれません。なぜなら「自分は弱い」から「他人のことまで思う余裕がない」から。「自分を守るのに精一杯」だから「他人よりも自分のことを優先」したいから。これは要するに大人になっていない子どもの発言です。社会の成員として、コミュニティを形成するものとして、時には自分よりも優先しなければならないことがあることを理解していません。

 まして家族とか親友とか恋人といった、本当に大事にしなければならない相手なら、より気を遣った言動を取って良い関係を維持するべきなのに、むしろそういう相手だからワガママを言ったり甘えたりしても良いんだとばかりに自己中心的な振る舞いをしているようでは、いつまで経っても大人としてまともに相手はしてもらえません。せいぜい「可愛いね」と頭を撫でてもらえるくらいです。

 相手に「甘えている」「迷惑をかけている」という自覚が少しでもあるのなら、早く甘えることをやめた方が良いです。甘えられても決して見離さないのは親だけです。逆に言えば、親以外は兄弟姉妹であろうと夫婦であろうと、いつまでもワガママを言っていれば離れていきます。そうやって突き放されて初めて自分がどれほど相手を必要としていたか理解するのですが、その時には大抵手遅れなんですよねぇ。




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