幹事クリタのコーカイ日誌2011

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8月25日 ● 世界柔道で金メダルラッシュ。

 パリで開かれている世界柔道が熱いです。初日、二日目の6階級全てで決勝に進出。初日の男子60kg級こそ銀メダルに終わりましたが、残る5階級は金メダルを獲得するという好スタートを切っています。しかも日本人選手が負けた相手のほとんどは日本人。外国人選手を圧倒的に凌駕しているのですから、いかにいまの日本柔道が男女とも充実しているかわかろうというものです。

 この大会には各階級に2人ずつ出場できるので、決勝での日本人対決というのもありますが、来年のロンドン五輪に参加できるのは1人だけ。当然代表選考の大きな決め手になりますから、外国人に負ける訳にはいかないのはもちろんのこと、同クラスの日本人選手にも負けは大きな痛手となります。そしてここまでは2番手の選手が1番手と目されている選手に勝っているケースが多いので、これでますます代表選出は難しくなってきていることでしょう。

 中でも熱い戦いだったのは、女子48kg級と52kg級。ともに決勝は日本人対決。48kg級はポスト谷亮子を争う階級ですが、一昨年女王の福見友子と昨年女王の浅見八瑠奈が戦って、若い浅見が勝ちました。福見は谷に2回も勝ちながら五輪代表を逃してきただけに、ロンドン五輪こそ初代表になって金メダルを狙いたいところ。しかし、ここにきて若い浅見がどんどん伸びてきて、福見を追い越そうとしています。どこまでもついていない選手です。

 52kg級も昨年女王の西田優香と2大会ぶりの優勝を狙う中村美里の新旧女王対決。中村は代表歴は長いものの、膝の怪我で休んでいる間に西田にトップの座を奪われてしまいました。2年連続での決勝対決となったこの対戦は、「笑わない女」中村のリベンジ魂が上回ったのか、僅差で中村の勝利。しかし両者の力はほぼ互角なだけに、代表選考は難しくなりそうです。

 それにしてもこれだけ日本人選手が強いなら、ロンドン五輪にも複数選手を派遣したいものです。1ヶ国2人参加できるようになるだけで、ロンドン五輪でのメダルラッシュは間違いありません。最近の柔道は以前のような腰を引いてかけ逃げをしながらポイントを稼ぐような試合が減り、一本を狙う本来の柔道が復活してきました。見ていても面白いです。世界柔道の残る階級の試合も楽しみです。




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