幹事クリタのコーカイ日誌2011

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7月1日 ● ウィンブルドン準決勝。

 ウィンブルドンもいよいよ終盤戦。女子のベスト4にはシャラポワ、リシツキ、クビトワ、アザレンカが残りました。シャラポワが24才で最年長、残る3人は21才というフレッシュさ。しかも全員がブロンド美人。最近ベテラン勢ばかりが目立っていた女子テニスも、新しい風が吹き始めています。決勝はシャラポワとクビトワの対戦になりましたが、ここは優勝経験のあるシャラポワが有利でしょう。

 対照的に順当に強豪が勝ちあがった男子の中で、唯一シードを守れなかったかつての王者フェデラーがツォンガに逆転負けを喫したのが目をひきます。もっとも彼が4強(ナダル、ジョコビッチ、フェデラー、マレー)の中で、もっとも厳しい相手と当たってしまったことも確かです。ツォンガはその身体能力の高さと攻めの強さでツボにはまればどんな選手でも一蹴する力を持っています。フェデラーとの一戦でもらツォンガのテニスは悪くありませんでした。最初2セットをフェデラーがリードできたのは、ここぞのポイントを取れたからで内容的にはほぼ両者は互角だったと思います。

 むしろ連取されてしまった後半の3セットの方が全体的にフェデラーのプレーは安定感がありました。ただしツォンガは後になればなるほどさらに調子を上げてきていましたし、各セット1回ずつあった、ちょっとフェデラーのリズムが狂ったサービスゲームをツォンガにまんまと奪われてしまったのが敗因でした。もちろん昔のフェデラーならそのままあっさりやられてしまうことはなかったとも言えますが。力量的に遜色があったわけではなく、ツォンガが絶好調だったために、フェデラーには不運だったという印象でした。

 今大会優勝候補本命とも目されていたフェデラーがベスト4にも残れず敗退したことで、残る選手もプランが少し変わったのではないかと思います。特に準決勝でツォンガと対戦するジョコビッチはツォンガを苦手としています。この対戦はどちらに転ぶか全くわかりません。また順当に勝ち上がったナダルですが、マレーが絶好調なだけに地元の応援を味方につけるマレーには苦戦を強いられることでしょう。

 ナダルとジョコビッチがともに足元を掬われてしまい、決勝はツォンガとマレーという組み合わせになることも十分考えられます。ツォンガがフェデラー戦の好調さを最後まで保てるかどうかがカギを握りそうです。




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