幹事クリタのコーカイ日誌2010

[ 前日翌日最新今月 ]


 
12月28日 ● ラストM−1。

 サークルの忘年会で見られなかったM−1ですが、もちろん録画しておいたので1日遅れで見ました。とは言え、とっくに結果は知ってしまったので、ライブならではの緊張感もなく、冷静に落ち着いて見てしまったのは、良かったのか悪かったのか。多分あまり楽しめてはいないでしょうね。

 今回の特徴はまず審査員が若返ったこと。宮迫や大竹には新しい世代の笑いに対しての評価を特に期待してしまいます。それから最後のM−1ということで、出演者も審査員も特別な感情が渦巻いていて、それにうまく乗っかることができるかどうか、ということもポイント。最後だからうまく着地したいと思うのか、最後だからこそ新しいものを引っ張り出して終わりたいと考えるのかによって、結果は全然違うことになります。

 もちろん、結果から言えば最後だからこそキレイに終わりたいと思ったのかなぁと。特に審査員の中の中堅層である人たちがそう考えたのでしょう。笑い飯が優勝したというのは、物語としてはうまくできていますし、とりたててそれに異議を唱えるつもりもありませんが、僕は紳助とカウスが最後にスリムクラブを推したのが印象的でした。

 ジャルジャルのネタが新しいかどうかは議論の分かれるところというか、単なる楽屋落ちではないか、というのがカウスの79点という厳しい採点に表れています。僕は面白かったし勢いもあったし、あれはあれでありだなぁと思いましたけどね。しかし、スリムクラブには本当に新しい部分を見出したからこそ、カウスも紳助も高い評価をしたのだと思います。来年はスリムクラブの仕事がどーんと増えるのは間違いありません。

 ナイツや銀シャリなどの「漫才らしい」漫才が比較的低い評価(と言っても十分に面白かったと思います)なのに比べて、漫才というよりもコントに近いコンビが高く評価されたのも時代の流れなのでしょう。だからこそ「漫才日本一」を決めるM−1というカテゴリーでのイベントは継続できなかったのだと思います。来年の暮れ、M−1に代わる新しいお笑いバトルがどんなカタチで登場するのか楽しみです。




twitterでもつぶやいています@kanjikurita

gooブログでも読めます「幹事クリタのコーカイブログ」