かつて近藤真彦とともに男性アイドル人気を二分していた田原俊彦。あれほどのスーパーアイドルだったにも関わらず、16年間も芸能界から干され続けてきた田原が先日の「HEY!HEY!HEY!」にスペシャルゲストとして登場したのは（一部で）大きな話題になりました。なにせ田原が民放のゴールデンの歌番組に出演することなど、もうないのではないかと思っていましたから。

　頭髪こそ危うい感じでしたが、スタイルもダンスの切れも往年のまま。歌も昔よりは少し上手くなっていました。６曲のメドレーを最後まで踊り歌い切った姿を見ると、相当に節制を重ねてここまでパフォーマンスを維持し続けたのだろうと思います。誕生日がわずか20日違うだけの同い年の僕としては、苦労してきた「トシちゃん」の復活した姿に共感と感動すら覚えました。

　今年は近藤と田原がともにデビュー30周年のメモリアルイヤー。事務所に守られてきた近藤はいきなり今年レコード大賞の最優秀歌唱賞を貰うなど、相変わらずＶＩＰ待遇を受けていますが、田原はすっかり蚊帳の外の雑草扱い。それがこの年の瀬になっていきなり「HEY!HEY!HEY!」に出られるなんて、田原とテレビ局とジャニーズ事務所の間でどういう話し合いがもたれたのかと勘繰ってしまいます。

　考えられるのは、「マッチ」の相方（引き立て役？）としての「トシちゃん」復活。いくら近藤をジャニーズが盛り上げようとしても、売れてる事務所の後輩たちは年齢が離れすぎていてどうも絡みづらい。かと言って当時のアイドルと言っても、松田聖子は郷ひろみや田原の相手役というイメージだし年齢も近藤より上。中森明菜と絡むのはやばすぎる。となると、田原とジャニーズが手打ちをして、来年からは野村義男も加えて近藤と「たのきんトリオ」で共演をするというのが一番盛り上がります。そのための田原復活ではないのかと僕は邪推しました。

　もし本当にそうなら、今後田原はジャニーズのタレントたちとも少しずつ絡んでいくことでしょう。まずは「5LDK」でTOKIOと絡み、「新堂本兄弟」にゲスト出演、「SMAP×SMAP」のビストロSMAPに登場とか、比較的年齢が近い後輩の番組に出ることが考えられます。

　もっとも以上はあくまでも僕の勝手な妄想で、何の根拠もありません。もっとテレビでトシちゃんを見たいなと個人的に思っただけ。実際には田原はまた鳴かず飛ばずの日々を送ることになるかも知れず、それならそれで先日の「HEY!HEY!HEY!」は本当に単なる「思い出のメロディー」だったんだということです。

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