幹事クリタのコーカイ日誌2010

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12月2日 ● 日本史の一夜漬け。

 昨日名古屋栄のラシックに、ゆずが来ていました。ラジオスタジオでの生出演。「ゆず命」の高2の娘は期末試験期間中にも関わらず2時から3時間以上も並んで待って、ゆずを3mの至近距離で見ることができたそうです。根性無しの娘が12月の屋外で3時間以上も立っているなんて、ファン心理のパワーは計り知れないものがあります。

 もっとも、その被害は甚大で、ゆずが帰った後に娘は足が攣ったそうです。夜になっても湿布を貼って痛がっていますが、それ以上に被害が大きかったのは試験勉強。翌日の日本史の勉強(一夜漬け)がまるでできなかったと泣きついてきました。

 社会科なんて教科書読んで覚えるだけだろうと思うのですが、娘は世界史も日本史も、そもそも「流れ」が理解できないので覚えるだけもできないらしいのです。で、毎回僕が試験範囲を頭から一緒に解説しながら一夜漬けに付き合う羽目になります。まさに被害甚大です。

 先日終わった世界史は唐から元までの中国史とイスラム史。そして今日の日本史は平家の興隆から南北朝まで。まあどちらも興味を惹きにくい時代かも知れません。仕方なく武家社会の成立について講義をしながら試験勉強を一緒にやりました。

 娘に説明をしていて、なぜ彼女が歴史が覚えられないかということがよくわかりました。それは「なぜそうなったのか」という背景が理解できていないからです。例えばなぜ平安の貴族社会から源平による武家社会に変わったのか?承久の乱はなぜ起きて、それが失敗したことでどう鎌倉幕府の体制は固められていったのか?鎌倉幕府を支える御家人が衰退していった原因はどこにあったのか?

 そういう因果関係を知らずに、単に用語だけを覚えろと言われても、そりゃなかなか覚えられるものではありません。しかし、「ゆとり世代」の彼女たちは授業時間も少なく丁寧に教えられていないので、授業では単語をメモするのが精一杯。ゆっくりと背景まで考えている余裕はないのです。

 僕が解説をしながら試験範囲を浚っていくと、娘は「そういうことか」といろいろ納得していました。歴史は今でも解説ができて良いです。数学や理科はもはやお手上げですから。




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