幹事クリタのコーカイ日誌2010

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9月27日 ● 白鵬のライバル不在が残念。

 大相撲秋場所で白鵬が8度目の全勝優勝を成し遂げました。これは双葉山、大鵬と並ぶ最多タイ記録。そして連勝をついに62連勝までのばしました。九州場所7日目に双葉山と並び、中日に新記録の70連勝になります。不滅の記録と思われ、大鵬、北の湖、千代の富士、貴乃花、朝青龍といった大横綱すら到底及ばなかった記録に手が届きそうです。まさに歴史的な事件です。

 大相撲の各種記録の中でも大鵬の32回の優勝と双葉山の69連勝は別格です。白鵬はこのどちらも破る可能性を持っています。連勝記録は来場所達成する可能性が濃厚です。昨日もっとも白鵬を倒す可能性と気力に満ちた日馬冨士が及ばなかった時点で、ほぼ8割方達成したようなものです。相撲協会は70連勝目にあたる中日に大関をあててくる可能性もありますが、いま実力で白鵬を倒せる可能性のある力士がいないだけに、誰をあてても無理でしょう。

 大鵬の32回の優勝記録は貴乃花も朝青龍も更新の可能性を感じさせました。しかし両者とも思わぬカタチでつまづいてしまい、最後まで力士人生を全うせずに引退。白鵬は年齢的にも十分に可能性はありますし、何よりライバルになりうる将来有望な若手力士が見当たりません。このままずっと優勝を重ねていきそうな気がします。後は貴乃花のように大怪我をしないことが肝心で、30才まであと5年無事に相撲を取り続けられれば40回すら到達可能でしょう。

 ただ白鵬がどれだけ大記録を作り続けようと、ライバル不在の中での記録達成はいまひとつ物足りないものを感じさせます。もちろん、ライバルがいないのは白鵬のせいではないのですが、それにしても朝青龍の早過ぎる引退が惜しまれます。今の大関陣はあまりにも不甲斐なさ過ぎ。秋場所も最高で琴欧州の10勝。他の3大関は勝ち越すのがやっとでした。連勝記録ができるというのは、大関陣が情けないということでもあります。意地を見せて欲しいところです。

 そんな中、今場所11勝をあげた栃煌山が唯一の期待の星です。新関脇でまだ23才。体にも恵まれているし、順調に成長して白鵬のライバルになって欲しいものです。来場所一番の見どころは白鵬と栃煌山の対戦かも知れません。できたら連勝記録がかかった7日目か8日目にあててくれると盛り上がりそうです。



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