幹事クリタのコーカイ日誌2010

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8月21日 ● ツイッターで昔話をするとフォロワーが減る?

 ツイッターをやっていると最近自分が妙に年寄りなんじゃないかと思ってしまうことがあります。政治、社会、芸能、スポーツ、いろいろな話題がツイッター上では飛び交いますが、しばしば「以前はこういうことがあった」「え、そんなことも知らないの?」「昔はそういうものだったけどね」「最近は随分変わったなぁ」的な呟きをしてしまいそうになるからです。

 例えば高校野球。東海大相模が40年振りに決勝進出しましたが、東海大相模が高校野球の強豪だというイメージを抱いているのは原辰徳が活躍していた頃を知っているからです。最近の高校野球ファンなら神奈川代表は横浜だったり桐蔭学園だったりすることでしょう。原と言えば巨人の、そしてWBCの監督であり、現役時代を知らない人も随分増えました。まして高校時代の溌剌としていた原を知っているのは僕のような40代も終わろうとしている世代から上だけです。33年振りに夏の甲子園に出場した最近の東海大相模は古豪であっても強豪ではなくなっていたのに、ついつい原の時代を思い出して「昔は強かった」的な懐古をしてしまいます。

 ツイッターで「水谷豊って良いよね」というのを見かけました。しかしその人の言う水谷豊は「相棒」の右京をやっている水谷豊。それに対し「熱中時代」の北野先生が良かったと言っているアラフォーの人がいました。でも僕からすれば「傷だらけの天使」の水谷豊や、さらに古い「バンパイヤ」の頃の水谷豊だって良かったんです。でもそれを突っ込んでいくと、年寄りが昔話をしているだけになってしまうので、あえてスルーしました。

 若い頃、オジサンが僕たちの話にしゃしゃり出てきて昔話を始めると白けたものです。「はいはい、オジサンは古いことを良く知っているよね、でもそれは単に年を取っているからでしょ、偉くもなんともないよ」と、口には出さなくても内心思っていました。それと同じことを自分がツイッター上でついやりそうになってしまいます。

 ツイッターにおいては僕たち世代が一番上の方です。もちろん例外的に60代、70代の人もいます。しかしツイッターユーザーのボリュームゾーンの上端は50代前半くらい。そこから上は急に疎らになる感じ。だから20代、30代あたりのツイートを読んでいると、アラフィフはついつい年寄りくさいことを言いたくなってしまうのです。

 大阪万博に行った話、巨人のV9時代の話、あさま山荘のテレビ中継の話、石油ショックでトイレットペーパーが無くなった時の話、桜田淳子が出たスタ誕の話、紅茶キノコが流行った時の話、ゴジラがシェーをした話。そうした子ども時代の思い出話をツイッターで思う存分してみたい気もする反面、そんな話題に興じていたら若者がひいてしまい一気にフォロワーが減ってしまいそうな気もします。年寄りになればなったで、意外に話題に気を使うものなのですね。



twitterでもつぶやいています@kanjikurita

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