幹事クリタのコーカイ日誌2010

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8月19日 ● コーヒー文化は廃れるのか。

 僕は紅茶党です。高校生の頃から飲むならコーヒーよりも紅茶。それも基本はミルクティー。ミルクティーならアッサムがベストマッチングと言われますが、ダージリンも大好き。ただしアールグレイのようなフレーバーティーは苦手です。コーヒーは訪問先で有無を言わさずに出された時だけ飲みます。年間に10杯くらい。嫌いというわけではありません。ただ紅茶の方が好きなだけです。

 そんな紅茶一筋の僕ですが、コーヒーにこだわる喫茶店は好きです。その昔は「純喫茶」と名乗っていたようなマスターが小うるさくて頑固で趣味人な店とか。食事はせいぜいサンドイッチくらい。常に店内に芳ばしいコーヒーの香りが漂っているような店は悪くありません。

 ところが最近、そういう喫茶店はどんどん閉店に追い込まれている気がします。なぜならコーヒーはこだわると高いから。それは不況のせいだけではないかも知れませんが、とにかくコーヒーにこだわる文化そのものが消えつつあるような気がします。30年くらい前はコーヒー豆の話題は結構ポピュラーなものでした。やれキリマンジャロだモカだブルーマウンテンだと、コーヒー党は好きな豆のブレンド具合について熱く語り合っていたものです。僕が紅茶党になったのは、そういうマジョリティを形成しているコーヒー党とポジションをずらしたかったということもあります。「僕?ダージリンが好きですよ」なんて言いたかったのです。マイノリティ好きなので。

 ところが最近はとんとコーヒー豆の話をしている人に出会いません。前述したようにコーヒーにこだわる喫茶店は減り続ける一方ですし、スタバのようなカフェは流行っていても、客はソイラテとかキャラメルマキアートとか頼んだりしていますし、後はマックの100円コーヒーくらい。これじゃあ小うるさいマスターの出番もありません。

 僕の周りのコーヒー好きに言わせると、もう喫茶店では美味しいコーヒーを飲めるという期待はしていないそうです。飲みたければ自分で豆を買ってきてブレンドしていれる。75才になるうちの母親がそうです。コーヒーにこだわる中心世代はもう高齢者。コーヒー文化は日本ではもう風前の灯火なのかも知れません。



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