幹事クリタのコーカイ日誌2010

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6月21日 ● ウィンブルドンが始まる。

 サッカーW杯のグループリーグが佳境に入ってきていますが、テニスファンにとっても1年で一番楽しみな大会であるウィンブルドンがいよいよ開幕します。日本からは男子は錦織圭、添田豪、女子はクルム伊達公子、森田あゆみ、奈良くるみがシングルスに登場。男子シングルスに2人も出るというのは久しぶりで楽しみです。

 期待の錦織の初戦はなんと第2シードのナダル。なんというドロー運の悪さ。フェデラーとナダルだけはさすがに別格なだけに厳しくなりました。ただもしナダルに勝つチャンスがあるとしたら、初戦の方が可能性がありそうな気もします。優勝を狙う選手はみな2週間後の決勝に向けてピークを持っていくように調整するものです。ナダルにしても錦織は2年前に1セットを奪われた相手。危険な選手という認識はあることでしょう。錦織に世界を驚かすようなビッグアップセットを期待したいと思います。

 他の4人は決して難しい相手ではありません。錦織が一人で悪い運を持っていってくれたような感じ。いつもドロー運に恵まれずグランドスラム未勝利の森田はベテランのタマリーン・タナスガーン。経験豊富な選手ですが、ランキングは72位。勝てない相手ではありません。全仏に続いて予選を勝ち上がった奈良くるみも116位のマリアナ・デュケマリノというコロンビアの選手。これもラッキーなドローです。ラッキーさで言えば、同じく予選を勝ち上がった添田豪。相手は165位と添田よりも世界ランキングでは格下のマルティン・フィッシャー。森田、奈良、添田の3人にとってはグランドスラム初勝利に絶好のドローとなっただけに、このチャンスを生かして欲しいものです。

 伊達の相手は第31シードのアレクサンドラ・ダルゲルー。全仏のサフィーナに比べればシード選手と言えどもずっと楽な相手。伊達なら足の状態さえ万全なら勝てると思います。伊達が勝ち上がれば3回戦で第6シードのサマンサ・ストーサーに当たります。ここまではぜひ勝ち上がって欲しいと思います。

 優勝争いは男子は今年もフェデラーとナダルの頂上対決だろうとは思います。ただフェデラーが調子を落としているのが心配。ここで優勝を逃すようだと、一気にフェデラーの時代も終わるかも知れません。ただしドローは比較的楽なフェデラーに比べて、ナダルは厳しいドローになりました。1回戦錦織、2回戦ブレーク、3回戦グルビスというのは厳しいです。これを乗り切っても準々決勝でソダーリング、準決勝でマレーです。フェデラーとの決勝までにナダルがどれだけ疲労困憊することやら。

 女子は今年もウィンブルドンで強いウィリアムズ姉妹の決勝対決が濃厚です。第3シードのウォズニアキ、第4シードのヤンコビッチよりも、ストーサーの爆発力に期待したいところ。後は過去に実績のある第16シードのシャラポワや、復帰してきたベルギーのクライシュテルス、エナンがどこまでやるか。セレナは4回戦で当たるシャラポワ戦がひとつの山場でしょう。

 W杯と完全に日程が重なってしまって寝不足必至の2週間になりそうです。楽しいですけど。



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