幹事クリタのコーカイ日誌2009

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12月31日 ● レコード大賞で一番興味を持ったこと。

 昨晩は「世界仰天ニュース」「ナニコレ珍百景」とハシゴしながらも、結局一番長く見たのは「日本レコード大賞」でした。実はレコ大を見るのは数年ぶりで、最近は全く興味がなかったので大賞を誰が取ったのか翌日の新聞で知るのがやっとでした。

 これでも昔は歌謡曲マニアだったので、1970年代〜80年代あたりのレコ大は完璧に見ています。高校生の頃は第1回「黒い花びら」からの歴代レコ大受賞曲を諳んじていたくらいで、今思うとそれに何の意味があるのかと思いますが、当時はそういうムダな知識こそ僕にとっては受験の知識よりも大事なことでした。

 その興味が薄れていったのが1980年代半ばのアイドル歌手が連続して受賞した頃で、中森明菜の2年連続受賞に「なんで?」と真面目に憤り、さらに近藤真彦「愚か者」、光GENJI「パラダイス銀河」でガックリし、Wink「淋しい熱帯魚」で諦めました。本当にその年の代表曲として相応しい楽曲を選んでいるわけではなく、いろいろな思惑が絡んで選考されていることが世間に広まってしまった時期です。

 1990年にポップスと演歌の2部門制になったところから番組も見なくなり、2001年からの浜崎あゆみの3年連続受賞で「あーあ」と思ってしまいました。受賞がエイベックスの歌手に偏るようになってからは事務所やレコード会社の力で事前に決まるという話も堂々と週刊誌に出るようになり、たださえ落ちていた権威も完全に失墜してしまいました。

 今年久しぶりに見て驚いたのは、ますます知っている楽曲が選ばれていないことです。特に新人賞なんて悲惨で、BIGBANGは全く見たことも聴いたこともありませんでした。さくらまやは知っていましたが曲は知らず、SCANDALも一度くらい見たことがあるかも程度。ヒルクライムだけは3回ほどテレビで見て「春夏秋冬」という曲のタイトルが泉谷しげると同じであることに驚き、歌詞の内容があまりにも単純過ぎてバカみたいだと二度驚き、それがヒットしていると聞いて三度驚いたので覚えていました。

 最優秀新人賞は一応この中では一番ヒットしたヒルクライムだろうと思っていたら、全く知らないBIGBANGになってしまい、思わずテレビに向かって「事務所名を出せ!」と叫んでしまいました。いや、多分所属事務所は韓国なんでしょうが、日本でどこがバックアップしているのかわからないければ意味がありませんけど。受賞の背景を教えてもらわなければなぜ受賞に至ったのかわからなくて気持ちが悪いです。

 大賞候補である優秀作品賞の中にも、これまた数曲知らないものが混じっていました。さすがに大賞はエイベックスの力もあり、EXILEの2年連続で決まり。これもまた週刊誌の予想通りでした。個人的には14人のEXILEのメンバーがほとんどヒゲを生やしていたことに興味を持ってしまい、最後まで懸命に「ノンヒゲ」の人を見つけようと努力しましたが、ボーカルのTAKAHIROとダンサーのUSAはすぐにわかりましたが、あと一人名前を知らない人がノンヒゲだっただけで、残りは全員ヒゲであることを確認しました。

 いや、誰がヒゲだろうがどうでも良いんですが、そんなどうでも良いことにすら負けてしまうくらい興味が薄いんですよ、レコード大賞。まあTBSもそれはよくわかっていたようで、Greeeenの生コメントをあんなに大仰に紹介していたあたりにそれがよく現れていました。僕にはヒゲが何人いるのかの方が興味深かったですけどね。


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