幹事クリタのコーカイ日誌2009

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10月9日 ● 我が青春の山口百恵と「ザ・ベストテン」。

 山口百恵は昭和34年1月生まれで僕の2才年長になります。彼女がデビューした時は先行していた同じスター誕生出身の桜田淳子の方がずっと人気がありました。当時中学1年だった僕も、淳子の華やかさと明るさを良いなと思っていたし、百恵の年齢に似合わない暗さに違和感を持ってみていました。

 しかし、百恵の魅力にとりつかれるのにそんなに時間はかかりませんでした。当時中学の仲間はそれぞれ「贔屓」のアイドルがいて、ある者は天地真理、ある者は浅田美代子、あべ静江、アグネス・チャン、麻丘めぐみ(どうして「あ」から始まるアイドルばかりなんだ)ら先行していたもう少し年上のアイドル好きでした。僕は一応南沙織派だったのですが、百恵の登場で一気に気持ちが大転換しました。

 その後、仲間もどんどん同世代アイドルに移行し、ある者は伊藤咲子、ある者はリリーズ、ある者は片平なぎさと、それぞれ自分の一押しをお互いに自慢しあっていたのですが、僕の山口百恵は、みるみるうちに他を圧倒してトップアイドルの座へと登り詰めていきました。別に自分の「見る目」を自慢するわけではありません。それほど百恵はある時期からわかりやすく魅力的だったのです。以降、僕は百恵が出るテレビ番組は時間の許す限りチェックし、なけなしの小遣いをはたいてレコードも買い集めるようになりました。チョコはグリコ、フィルムはフジ、参考書は旺文社で決まりです。

 「ザ・ベストテン」が始まった時のことはよく覚えています。もう僕は高校生になっていました。事前の番組予告で司会が黒柳徹子と久米宏だと聞いて、さぞかし賑やかに喋りまくることだろうと期待し、第1回からほとんど欠かさずに見ていました。ビデオもなかった時代でしたから、何を置いても木曜夜9時だけはテレビの前に座っていました。恐らく自分の人生の中でもっとも熱心に視聴していたテレビ番組が「ザ・ベストテン」です。

 TBSがその「ザ・ベストテン」に出演した山口百恵の映像をまとめた特別DVDボックスを12月に発売するそうです(『ザ・ベストテン 山口百恵 完全保存版DVD-BOX』)。昨日の新聞広告でそれを見た瞬間に、僕はアマゾンで予約をしてしまいました。もう誰もオレを止められないぜ、という勢いでした。僕は百恵ファンとしてドラマも映画ももちろん好きですが、なにより歌手の百恵が好きでした。歌っている時は百恵しか映りません。ドラマや映画には三浦友和や宇津井健も出てきますからね。彼らには興味がないのです。僕は山口百恵の歌や芝居が好きだというよりも、彼女という存在自体を愛していましたから。

 ちなみにTwitterでこの話題になった時に、赤尾先生は松田聖子のDVDボックスが出たら買う、くりさんは中森明菜も買うということを発言されていましたが、僕は聖子も明菜も好きですが、シンガーとしての彼女たちが好きなだけなのでDVDは買いません。CDで十分です。ただジュリーは買うかも知れません。だってジュリーの魅力は音だけでは不十分です。あのルックス、あのファッションあってのジュリーでしたから。

 1978年の紅白歌合戦は紅組のトリが山口百恵「プレイバックPart2」、白組のトリが沢田研二 「LOVE(抱きしめたい)」でした。僕の中では未だに最高の紅白です。