幹事クリタのコーカイ日誌2009

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3月7日 ● 草食系男子とエコ。

 娘が昨日中学を卒業しました。子どもの成長は早いものですが、特に中学、高校の3年間は大人から見ると、あっという間の出来事です。入学と卒業を繰り返して気づけば大人になってしまう感じで、ホッとする反面、寂しくもあります。

 来週には公立高校の入試があり、それが終われば娘はもう遊びの予定をいっぱい入れています。息子はこの時期、ずっとぼんやり過ごしていたように思いますが、娘は1年近く前から京都旅行など入試後の計画を立てていたのですから、遊びにかけるエネルギーが全く違います。

 最近流行の「草食系男子」という言葉を聞くと、まさに息子のような男子がどんどん増えているんだろうなと実感できます。我々の世代から見ると、その元気の無さ、大人しさは物足りない気もしますが、本人たちはいたって幸せそうです。欲求レベルが低いということは幸せを感じるレベルも低いですから、充足するのも簡単です。

 逆に娘のような貪欲な女子たちは、欲しいモノがいっぱい、やりたいこともいっぱい、ちょっとやそっとじゃ満足しませんから、常に不満を抱えて生きている感じがします。「生きる力」は男子よりも女子の方が旺盛だと思いますが、貪欲な分、女子はたくさん獲物を掴まえてこなければならず、少食な男子に比べてエネルギーも多大に使います。こうなると本当に幸せなのはどっちなのか、判断は難しいところです。

 ただ「エコ」なのは間違いなく男子です。女子の貪欲さは経済成長には寄与しますが、地球環境には優しくありません。小さな幸せで小さな満足を得るようなライフスタイルこそ、人類が長生きするための方策だとしたら、草食系男子は適応するために進化した新しい種なのかも知れません。