幹事クリタのコーカイ日誌2009

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2月3日 ● クイズ王は復活するのか?

 相変わらずテレビはクイズ番組花盛り。昨晩は開局50周年記念50時間テレビ放送中のテレビ朝日でも「Qさま!!」スペシャルをやっていましたが、クイズ番組というと出てくる芸能人がぞろぞろと出演していました。麻木久仁子、宮崎美子、伊集院光、辰巳琢郎、やくみつる、宇治原史規、市川亀治郎、デーモン木暮閣下、本村健太郎、矢部太郎、石田純一、板東英二、有賀さつきなどなどが昨晩は出演していましたが、他にもよくクイズ番組に出るラサール石井、西川史子、小島よしお、眞鍋かをり、水野裕子、高田万由子、光浦靖子、山根良顕、品川祐なども含めて、最近の乱立気味のクイズ番組のお陰で多忙を極めるタレントはかなりいると思います。

 僕もクイズ好きなので、いろいろなクイズ番組を見ているうちに、それぞれのタレントの実力や得意不得意などもわかってきて、例えば漢字に強いやくみつるとか、閃きが鋭い伊集院光とか、アンガールズ山根は文系で田中は理系の問題に強いとか、どうでも良いことまで知ることになってしまいます。

 ただこれだけクイズ番組が乱立してくると、出てくるタレントもお馴染み過ぎて変わり映えしないわけで、あちらでもこちらでも麻木久仁子と伊集院光と西川史子、なんてことになってしまいます。いくらクイズ好きの僕でも、この状態に飽き飽きしてきました。恐らく多くの視聴者も同じでしょうし、制作側も同様の危機感を抱いているだろうと思います。

 そこでなのか、昨晩の「Qさま!!」では、漢字王やくみつるへの挑戦者として全くの新星が登場しました。畠山某というそのタレント(?)は、テレビ初出演という素人臭い男。なんでもクイズオーディションを番組でやってダントツの成績で勝ち上がってきたというだけあって、やくみつるをいきなり破るデビューを果たしました。

 しかし、これをタレントとして扱って良いものかどうか、見ていたこちらには大きな疑問が残りました。番組の基本的な設定として、有名人(タレントとは限らず学者や文化人も含めて)が出演して知識を競い合っていたわけですから、そこにいきなりクイズオーディションを勝ち上がった無名の人間を登場させるのはインチキではないかと。確かに畠山は全くの素人ではないようでしたから、売れないお笑い芸人の宇治原と大差ないと言えばありませんが、違和感というか「ズル」な感じが残るのは否めません。

 そして、もしこのパターンが「あり」なら、これからはもうクイズだけに命をかけているかつての「クイズ王」たちを登場させてもOKになってしまいそうです。1990年頃に『アメリカ横断ウルトラクイズ』(日本テレビ)、『史上最強のクイズ王決定戦』(TBS)、『FNS1億2000万人のクイズ王決定戦』(フジテレビ)など視聴者参加型のクイズ番組が花盛りになり、クイズ王として有名になった人たちがいました。長戸勇人、能勢一幸、永田喜彰、西村顕治、水津康夫、石野まゆみ等のクイズ王たちがテレビのクイズ番組を席巻し、本まで出していた時代があったのです。その後、マニアックなまでに難問過ぎるクイズ番組に視聴者が離れていき、一般視聴者参加型のクイズ番組は「アタック25」を除いて淘汰されてしまったのですが、いよいよ20年ぶりにクイズ王たちの亡霊が甦ることになるかも知れません。

 ま、今さら古い人たちを出すよりも、若くてルックスの良い新しいクイズ王を見つけだす方がテレビ的には正しいやり方だとは思いますけどね。