幹事クリタのコーカイ日誌2009

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2月1日 ● ナダルかフェデラーか。

 全豪オープンも大詰め。日本期待の杉山愛は女子ダブルス決勝でウィリアムズ姉妹に完敗。スコア的にも内容的にも手も足も出ないという感じではないですが、だからと言って勝てる雰囲気もないというくらいの差はありました。過去に何回もこのシスターズダブルスの壁に阻まれてきた杉山。生涯グランドスラムの夢も達成できませんでしたが、ハンチュコバとのペアは良い感じですし、今年の残るグランドスラムでの活躍を期待したいと思います。

 女子シングルスはそのセレナ・ウィリアムズが優勝。昨年から一気にブレイクしたサフィーナをねじ伏せました。この決勝で勝った方がランキングも1位になるということでしたが、まだサフィーナは1位の顔ではないということかも知れません。

 エナン引退後、女子の1位争いは混沌としています。実力的にワンランク上という感じがするのはセレナですが、ムラがありますし、ヴィーナスは心優しいので、つい妹の風下に立ってしまいます。シャラポワは故障が多く、イバノビッチはまだ安定感がありません。ヤンコビッチは安定感だけはありますが、大きな舞台で勝てません。ここにサフィーナが割って入ってきたのですが、ロシア勢はいつの間にかずるずると後退していってしまうので、これもあまりあてにならない気がします。まあちゃんと試合に出続ければセレナが1番なのは間違いないので、もう少し勤勉に頑張ってもらいたいものです。

 さて、男子シングルスは第1シードのナダルと第2シードのフェデラーの決勝戦になりました。これでグランドスラムでは7度目の決勝対決ということで、まさにライバル同士の頂上対決です。2人の対戦成績ではナダルがずっとリードしていますが、ハードコートに限って言えばフェデラーの方が勝ち越しています。データでは互角と見て良いでしょう。

 カギを握るのはナダルが準決勝の疲れをうまく取れたかどうかということ。同じスペインのベルダスコと6-7、6-4、7-6、6-7、6-4で5時間14分という大熱戦を繰り広げました。フェデラーがロディックとの準決勝をストレートで勝ち上がってきただけに、ナダルがこの疲労をどこまで回復させて決勝に臨めるかがポイントです。フェデラーはサンプラスの持つ14回目のグランドスラムタイトルという記録に並ぶことができるかどうか。個人的にはフェデラー応援気分ですが、ナダルの方が6:4で勝ちそうな気がします。ナダルに疲れは関係ない気がするので。