幹事クリタのコーカイ日誌2008

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10月27日 ● ウッズは引退か移籍か残留か。

 毎度のプロ野球ネタですいません。中日のクライマックスシリーズが終わったところで、主砲のウッズが早速場外でも一発かましてきました。今季の年俸700万ドル(6億6千万円)を来季は下がるなら引退するか退団するとのことです。クライマックスシリーズで一人気を吐いて打ちまくった結果を盾にしてまずは球団にブラフをかけてきた感じです。

 今季のウッズは衰えが顕著でした。2割7分6厘35本77打点。6億を超す年俸としてはとても物足りません。なにより得点圏打率が2割2分7厘と極端に低くて「チャンスに打てない」という烙印を押されていました。広島の栗原が3割6分、横浜の村田が3割4分4厘、巨人のラミレスが3割8分、阪神の金本が3割8厘、ヤクルト飯原3割5分6厘なのですから、比べればその低さは明らかで、中日低迷の大きな要因になったと考えられます。今季のレギュラーシーズンの成績のままでは中日はウッズと来季契約しない可能性が大だなと思っていたところ、クライマックスシリーズでの狂い咲きです。他にホームランを40本期待できるバッターがいない以上、ウッズに足元を見られても仕方ありません。

 まあ年俸が半分の350万ドルくらいがお互いに妥協点かなと思うのですが、それでもウッズがごねたら中日はあっさり首を切るんじゃないかと思います。なにせ高年俸過ぎますから、ウッズの首を切って2億円くらいの選手を3人獲得した方がずっとマシです。欲しいの強肩強打の外野手、先発できる投手、それに谷繁の後釜の捕手です。ウッズの一塁は中村紀に守らせて、三塁に森野を入れれば守備も強化されます。例えばロッテから外野手のサブローと投手の清水と捕手の橋本というFAの3人をセットで取ってきたら随分と今季の中日の穴が埋まります。まあ同一球団からまとめて主力を引き抜くようなことは好ましいことではないですけどね。

 中日がウッズを切った場合、ウッズはどこに行くでしょう?東京ドームに強いからとは言え、さすがの巨人もこれ以上大砲は要らないでしょうし、オリックスも一塁にカブレラ、指名打者にローズがいる以上、ウッズの出る幕はありません。まあ守るところさえあれば、3番カブレラ、4番ローズ、5番ウッズという打線は強力ですけど。長打力のないチームというとヤクルトか日本ハム。どちらも外国人選手に恵まれていませんし、ウッズの出番はありそうです。問題は高年俸を払えるかどうか。さすがに6億はおろか4億も払わない気がします。せいぜいソフトバンクあたりなら払えそうですが、その場合は松中が1塁でウッズ指名打者でしょうか?もしくは2人が交互に1塁を守ることになるかも。まあこれはありそうな線です。

 こう考えてくると、意外とウッズを取れるチームは多くありません。もしかしたらウッズは渋々ダウンを呑んで来季も中日で働くことになるかも知れません。