幹事クリタのコーカイ日誌2008

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10月17日 ● 最終予選の熱が感じられない。

 サッカー熱もすっかり醒めてきている日本で、かつての興奮状態とはほど遠い感じで開催されたW杯最終予選ウズベキスタン戦。ホームで、しかもすでに2敗しているウズベキスタン相手ですから、当然勝ちを計算していたはずですが、何とも消化不良なゲームの挙げ句に引き分け。選手の熱まで醒めているのかと思ってしまうくらいです。以前ならこんな試合をしたら日本中で大ブーイングだったでしょうけど、熱が醒めているだけに「ああ、引き分けちゃったの」程度の反応なのがまた微妙に寂しいです。まあスタジアムにはそれなりに人が入ったのがせめてもの救いでしたが。

 同じA組のライバルであるオーストラリアはきっちり勝って勝ち点を積み上げてきたので、こうなったらさっさとオーストラリアには1位抜けを決めてもらって、日本は2位狙いに絞った方が良いかも知れません。なまじ可能性がある国が多いと、どこで足元をすくわれてしまうかわかりませんし、オーストラリアとの対戦の時に向こうが出場が決まっていれば必死にやってこないので日本が勝てる確率も高くなります。

 それにしてもこのまま何となく2位でA組を抜けて南アフリカ大会に出場できるとしても、それ以上の期待をしづらいのが正直辛いところ。ヨーロッパや南米の国からは「安パイ」扱いされ、アフリカや北中米からも同組になって「助かった」と思われるような立場での参加では、盛り上がれるはずもありません。

 しかも同じような立場だったとは言え、ドイツではジーコという世界的スーパースターがチームのトップにいて存在感を示していましたし、中田英もいましたが、南アフリカではせいぜい中村くらいしか世界に日本の存在を発信できる人間がいません。同じ負けるにしても、何かを世界のサッカー界に発信できるか、全く無視されて終わるのかでは全然違います。今さらながら、本当に監督が岡田で「良い」のか、考えてみた方が良い気がしますけど、犬飼会長はすでに最終予選での監督交代はないと明言しているので、協会はこのまま最後までいくつもりでしょうね。なんだかますます日本のサッカー熱が冷えていくような気がしてなりません。どこかに起爆剤はないものでしょうか。